ニート、命を救う。
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sideニート
「クッソー、あの駄女神今度会ったら文句言ってやるって・・・・なんだこれ」
そう言った風雅の目に映ったのはこの世の終わりにも思える光景だった。
崩れている民家、燃え上がる火炎、泣き叫ぶ人々の声、その元凶と思われる
悪魔のような顔の巨人。
「オイオイ、まさかあれは・・・<デリオラ>かっ!?」
フェアリーテイルの世界にはもちろん魔法がある。その種類は数多くあり魔道士もしれと
同等くらいの人数がいる。
だが、『黒魔道士ゼレフ』の作った<ゼレフ書の悪魔>は、魔法の歴史の中でも最凶最悪
と言ってもおかしくないくらいの力を持っている。
「つーことは、此処グレイの故郷じゃねーかよっ!!」
ん?デリオラがまだ暴れている?=ウルはまだ生きている=俺の力で救ったら生き残るんじゃね?
という方程式が俺の頭の中で出来ていた。
「複製魔法はまだ使えないから錬金術だけ・・・か、」
確かに錬金術は便利だ。その上俺は賢者の石無しでも同じくらい力出せるし、最悪ウルの
造形魔法をコピーさせてもらえば良いんだけど、何せ俺の前世ニートだしモチのロンで
戦闘とかした事ないからめっちゃ怖い・・
「そんな事言ってたらウルが死んじまうっ!!」
そう言って俺は自分の体に鞭打って奮い立たせた。
sideウル&グレイ&リオン
「やぁっ!!」
デリオラの体に魔法で作られた氷が当たるがびくともしない。
「如何した人間?貴様の力はこの程度なのか?」
「はっ、この程度で見くびらないでもらえる?」
とは言ったものの、正直キツい。さっきから全力で攻撃をぶつけているのに全然ダメージが与えら
れない。このままだと
「リオンっ!」
「何、ウル?」
「あたしがこの化け物を惹きつけるからその間にグレイを連れて逃げなさい!」
そうすればせめてこの子たちだけでも生き残れるし、あたしも何とか逃げれそう
「クッ、分かった!行くぞグレイ」
「なんでだよリオン!!まだ俺も戦えるっ!」
「ウルが言っているんだっ!それにお前じゃ戦力にならないんだよっ!!」
「ゴチャゴチャ喋ってる暇があるなんてな、俺も舐められたもんだ!!」
そう言ってデリオラが魔力を開放し始めた
「なっ、何て言う禍々しい魔力なの!?」
これはもう絶対氷結を使うしか・・・
「グレイ、リオンっ!!」
「「・・・・」」
こんなふがいない師匠でゴメンね
「強く、生きるのよ」
「「!!っ」」
覚悟は
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