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美しき異形達
第二十九話 旅のはじまりその四
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ャラとは思っていないのよ」
「ゆるキャラじゃなかったら何なんだよ、あれ」
「妖怪よ」
 先生は薊にはっきりと答えた。
「そうとしか思えないわ」
「確かにそうだよな」
 先生の言葉にだ、薊も納得している顔で頷いた。
「あのマスコット妖怪にしか見えないな」
「そうね、先生はじめて見た時からそう思っているわ」
 妖怪、それに他ならないとだ。
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