将来を見据えることに意義がある
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なのだ。
間違いなど起きはしないよ」
「成る程…まぁ、先生からの以来であれば無下には出来ませんし。
承りました」
「そうか。なら、頼んだぞ雪ノ下」
そう言って片手を上げて退室していく平塚女史。
それ格好良いとか思っちゃってる?
そして取り残される俺と比企谷。
気まずい。果てしなく気まずい。
この学校どころか学校と言う施設内で殆どを教室とか話したことがない俺としては
この空気と空間だけは身体が拒否反応を示している。
「ガルルルル…」
「……何してンだ?」
何故かこの部活動?の主である女子を威嚇している比企谷。
「えっ、いや…、挨拶がわりに威嚇を…」
「…なぁ、何故そんなに脅えているんだ?
俺が何かしたか?」
「そ、それは…」
比企谷は口を開く。
出てきた言葉は『学園一の不良』だった。
曰く、入学早々に3年の不良をボコボコにしたとか。
「いやいや、俺入学式出てないし」
曰く、眼を合わせれば喧嘩を売られる、と。
「前髪で隠れてるのに合うも合わないもあるのか?」
曰く、何時も帰りが早いのはヤクザと関わりがあるからとか。
「バイトがあるからだ。それに何時もじゃない。俺は苦学生なんだ」
曰く、授業をまともに受けないとか。
「俺の容姿に眼をつけた教師を社会的に告発しただけだ。
因みにこのネックウォーマーは市から容認を得ている」
「……やっぱり根も葉もない噂だったってことか」
「君は…比企谷は信じてなかったのか?
それにしては怯えていたようだったが」
と言うより誰が流した…。
だからあの事件から人の目線が痛かったのか…。
「いや、おま…鳴滝の人柄を知らなかったから…」
「…別にお前とかで良いぞ。
そう呼ばれるのは嫌いじゃない」
「そ、そうか」
……しかし、比企谷は分からない。
いや、分かっているのは一つだけ。
その眼から読み取れるのは孤独…それも明かに好意的な、だ。
後は表情で見分けるしかない。
本当に…彼は今まで何を体験してきたのだろうか。
「ねぇ、そんなところに立ってないで座ったら?」
急に女姓とが声をかけてきた。
その眼には気だるさ、煩わしさ、嫌悪が見られた。
比企谷は慌てて椅子を取りに行ったが俺は動かない。
その様子に疑問を感じたのか、女生徒は辛口に言葉を発した。
「聞こえなかったのかしら?
それとも、聞こえていて反応しないの?
もしかしてその事に快感を覚える人?だとしたら気持ち悪いわ」
訂正。
辛口ではなく、毒舌だった。
…まぁいい。
このような輩はスルーするに限る。
んで、時間はちょうどいいな。
「俺は帰る。
今日は用事があるか
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