将来を見据えることに意義がある
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すまないな比企谷。私が悪かった。
しかし、女性に年の話をするなと教わらなかったのか?」
「す、すみませんでした…書き直しま…ん?」
「…ん?」
比企谷が言葉を遮り、平塚女史を見る。
平塚女史は顎に手を当て、良いことを思い付いたと言わんばかりの顔をしている。
「君達、ちょっと着いてきたまえ」
平塚女史はそう言うと颯爽と歩き出す。
話に着いていけず、立ち尽くす俺と比企谷に振り返り、
立ち止まって、着いてこいと顎で示す。
「はぁ…」
「ちっ…」
渋々と着いていくことにした。
"ガラッ"
「雪ノ下、入るぞ」
「平塚先生、入るときはノックをお願いした筈ですが」
「ノックをしても君は返事をした試しが無いじゃないか」
「返事をする間もなく先生が入ってくるんですよ」
嫌に広く感じる教室。
恐らく部活動に宛がわれた空き教室だと思われるが…。
不必要な机や椅子は全て後ろへと固められ、
窓が空き、そこから入る風によって揺れ動くカーテンのそばに一人座って読書をしていた女子。
その女生徒は平塚女史に気付くなり嫌な顔で出迎えた。
「それで、そのヌボーっとした人と、犯罪者のような外見の人は?」
犯罪者のような外見。
詰まりは俺の事だろう。
顔の傷を隠すために常時ネックウォーマーを着用し目の下まで隠している。
しかしそれでは耳の上の傷は隠せないので髪も出来る限り伸ばし、今では肩辺りまであるなをうなじ辺りで束ねている。
「彼らは入部希望者だ」
そう言って平塚女史は俺達を掌で指す。
「あぁえっと…2年F組、比企谷八幡です…おい、入部って何だよ…」
「平塚女史、寝言は寝て言うから寝言であって、
ソレ以外は妄言と言うんです。それじゃ…」
「まてまてまて!
はぁ…君達にはなめ腐ったレポートを出した罰としてこの部で奉仕活動を命じる。
異論反論抗議質問口答えは一切認めない。
と言うわけで彼らは見た目だけでなく根性も腐っている。
そのせいで何時も孤独な哀れむべき奴等だ。
なのでこの部でその腐った根性を更正させる。
それが私の以来だ」
腐った腐ったと……まるで腐敗が好きだと言っているようだ。
「お断りします。
その男の下卑た眼を見ていると危険を感じます。
そして彼は……」
「……ンだよ」
「…いえ、兎に角お断りします」
何なんだこの女は…。
初対面の人間にたいしていきなり罵倒するとは…。
しかし今の眼は……いや、気のせいだろう。
「安心したまえ。
この男のリスクリターンの事故保身と計算に関してだけは中々のものだ。
そしてこっちの男については2学年で主席
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