第3話:大きな正義
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ったの600回ぐらいね。」
提督はあっけにとられた。
ヒオはそんな提督を見て微笑みかけた。
するとエレベーターは地下で泊まった。
「なんだ・・・。」
「ついたか、ではヒオちゃん・・・これをみてまた驚かんかね?」
提督はドアを開けた。
そこには研究所があった。
白く綺麗な廊下の左側通路には窓があった。
それだけならまだよかった。
フォードは窓の外から、驚くべきものを目にした。
それは無限にある、巨大なロボットたちだった。
銀色の姿をしたそれの体は不思議と、鏡のように周囲のものを反射していた。
フォードは茫然としていた自分の顔が歪んで、ロボットたちの体にうつっている姿をみて驚いた。
しかし、人間の姿をかたどっていた。
それは、間違いなく人間の姿をしていたのだ。
鏡のように、周囲を反射するそれは人間の姿をしていた、しかし顔はなかった。
大きさは100mほどあった。
作業をしている人間が小さく見えた。
フォードは少しゾッとした。
「これは、なんなんですか?」
提督は誇らしげに彼らをみつめた。
眉は上に上がり、口元は微笑んでいた。
「ドローン・ソルジャーだ、新世界の新しい戦力だよ。コンピュータの指令の元に動き、敵を必ず殲滅する。」
フォードは提督の目をみつめて聞いた。
「なぜ、これを作ったのですか?」
「これは、君の父親のアイデアだよ。ブロディ少尉。」
フォードは後ろを振り返った。
そこには写真にうつっていたメガネをかけた壮年の男性がいた。
立派な体格をした彼はスーツ姿にあふれんばかりの筋肉をもっていた。
見てくれはジョーや芹沢博士と同年齢のようにみえた。
リチャード・シンクレアだった。
「シンクレア議員ですね?」
フォードは握手をするために手を差し出した、シンクレアは笑顔でそれに応じた。
そして、窓の外にいるドローンソルジャーたちを指さした。
「これをみたまえ、君たちは中東でテロリストと相手に戦争をしただろう。」
フォードは少し表情を曇らせ、口先をゆがめながら小さく答えた。
「そうです。」
シンクレアはフォードをみると、しきりにかぶりを振りながら答えた。
「テロリストは漠然としている、実態がよくわからんのだ。実は国内にも多くいる。国外だけではない。イスラムテロリストだけではない。極左思想を持ったアナキスト、もしくは人種的偏見に基づいた過激派団体。あるいは何の思想もない犯罪者集団。敵か味方かわからんのだ。だが、彼らは違う。敵は絶対にみつけだし、殲滅するのだ。」
「僕にどうしろと?」
「君にはロボット戦術のノウハウがある、君の戦術を基に彼らを配置したい
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