第3話:大きな正義
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じめてみたよ。」
フォードはヒオの「オッサン」という言葉に反応すると眉間にしわをよせて訂正させようとした。
提督は恩人である、無礼な真似はできないからだ。
「ヒオ!」
提督は完全に大笑いしながら自分の足を叩いた。
フォードは提督の笑う姿をはじめてみたので、少し驚いた。
「オッサンでかまわん、クソジジイでもいいぐらいだ。」
思わずヒオは「クソジジイ」といいそうになったが、やめておいた。
フォードは少し表情が柔らかくなった。
そして、冷や汗をかくと提督に告げた。
「クソジジイはさすがにまずいでしょ・・・。」
「君だっていつまでも若くはない、いつかはおっさんといわれても苦にならないのさ。」
提督はそういうと、カバンの中からとあるファイルを渡した。
フォードはその中身をのぞいた。
ファイルの中にはメカゴジラやメカニコング、そして父親ジョー・ブロディの姿があった。
父のジョーはメガネをつけた壮年男性と握手をしながら写真にのっていた。
「父さんだ、横に移ってるのは誰ですか?」
「今日、会う男だ。名前はアルバート・シンクレア議員、有名な資産家一族の息子で君の父親の大口のスポンサーだった、そして上司でもあった男だ。」
フォードはシンクレアのことをみつめた。
どこかやさしそうな穏やかな目をした男性だった。
若いころはハンサムだったんだろうなとフォードは思うと、ファイルをさらに開いた。
そこには若いころのジョーと母親のサンドラがいた。
そして、背後には原発があった。
フォードはわかった、かつていた雀路羅市の原発だった。
フォードは父親の説明を受けた時にある会社の名前を教えられていた。
「モナークって名前でした。」
「そう、モナークの経営者だ。」
「でも、モナークが何の用ですか?」
提督は微笑みながら告げた。
「それは見ての楽しみだよ。」
車はワシントン近くにある高速道路に入るとそのまま、脇に入り地下に入っていった。
するとやがて、一つの薄汚れ今にも壊れそうなビルにたどり着いた。
「ここは?」
「だから見てのお楽しみだ。」
そういうと提督は廃ビルのほうへと進んでいった。
フォードもそれを追いかけると廃ビルの中へと入っていった。
すると中にはエレベーターがあった。
ふるぼけたビルの中に新品のエレベーターだけがちょこんとあった。
フォードは少しデジャブに感じつつも、提督を追いかけた。
提督はその中に入ると、フォードもその中に入った。
すると提督はにこやかにヒオに話しかけた。
「どうだ?ヒオちゃん。これをエレベーターというのだぞ!」
「うーん、これで乗
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