第一の晩 (2)
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し、夏妃は手紙を見せた。
「昨日の手紙と同じ物みたいね。...やっぱり、本人たちに確認するべきだと思うわ。特に、真里亞ちゃんはね」
絵羽の言う事に同感する。
真里亞は一度、ベアトリーチェを名乗る誰かに手紙を貰っている。もしかしたら、その時に鍵を貰っていたかもしれない。
「源次。人手を集めて礼拝堂へ向かいなさい。私は、ゲストハウスに行って確認してから行きます。絵羽さんも、同行をお願いできますか?」
「ええ」
源次は、秀吉を引き連れて礼拝堂へ。
礼拝堂の扉には、落書きにしては程遠い魔法陣が描かれていた。
夏妃は、絵羽と共にゲストハウスへ。
既に起床していた楼座、朱志香、譲治、戦人に事情を説明し、真里亞を起こして確認する。
真里亞は、満面の笑みでそれを肯定した。
「うー! 真里亞、手紙持ってるよ! ベアトリーチェがね、言ったの。明日、誰かが取りに来るから持っていなさい、って。はい!」
「同じ手紙...」
その中身は、一本の鍵。まさしく、礼拝堂のソレだった。
◇◆◇◆◇◆◇◆
「なるほど。そこで、6人の死体を発見するに至る、と...」
いつもの空間。ゲーム盤を前にして、ベアトリーチェ、戦人、俺の3人で囲む。
「あ、因みに聞いておくが、6人は...蔵臼、南條、熊沢、紗音、嘉音、郷田、でいいんだよな?」
「妾に復唱要求か?」
「正しくゲームを進めたいなら、応じた方が身のためだと思うがな」
『こんな世界』で死にたくはないだろう?
そんな俺の微笑に、ベアトリーチェは苦笑で返す。
戦人は不思議そうに首を傾げた。
「よかろう。応じようぞ。
【礼拝堂の6人は、蔵臼、南條、熊沢、紗音、嘉音、郷田である。】」
「礼拝堂の中を確認したのは誰だ」
「【源次、秀吉、絵羽の3人だ。】
夏妃は、蔵臼の死体を見た後ずっと泣き続けておったわ」
ふむ。なんとなく見えてきたな。
何故、留弗夫と霧江は参加しなかったのかが気になるところだが...。
「[青]を使用。
[死体発見時、留弗夫と霧江は参加していない。理由として上げるなら、6人を殺害後その場に留まり内側から鍵を掛け、死体発見の混乱に乗じてその場に紛れた。]」
「残念でしたあ!
【留弗夫と霧江は、死体発見時までずっと自分たちの部屋の中にいた。】
妾の施した結界によって、留弗夫と霧江は部屋から出られなくなっていたのよ!」
「あっそ......」
ま、そうだろうな。結界云々は無しにしても、【赤】で言った事に偽りは無い。【赤】は真実のみを語る、だ。
さて、この後から俺がゲーム盤を引
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