暁 〜小説投稿サイト〜
SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
Silica's Episode
10:ビーストテイマーの少女
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頭を降って振り落とす。

「そっか??????じゃあ、これ以上の会話は不要だね。行くよ???????」

二本の刀を抜刀。キリトは後ろのシリカに指示を出してから愛用の片手長剣を背中の鞘から抜き放つ。《エリュシデータ》。第50層のボスとの激戦の末にキリトが入手した漆黒の片手長剣で、《魔剣》と呼ばれる武器の一つだ。

「お前等、出てきなっ!!」

木の影から、隠れていたメンバーが飛び出す。それと同時に、驚愕の表情に包まれる。

「盾無しの片手剣に、黒い装備??????もう一人は、刀二本に黄金のコート??????!?」

「ロザリアさん、やべぇよ??????あいつら《黒の剣士》と《神殺し》って異名で恐れられてる、《攻略組》だっ?????!!」

その言葉に一瞬気圧されるロザリアだったが、相手に不安は悟られまいと強気に指示を出す。逃げれば良いものを。無論逃がしはしないのだが。

「死ねやぁぁぁっ!!!」

僕に斬りかかってくる青年のプレイヤーの曲刀を愛刀《マーニス・シン》で弾き飛ばして、溝を蹴る。相手が《グリーン》ならこちらが《オレンジ》になっているところだったが、生憎相手は《オレンジ》だったので安堵の息を漏らす。勢いよく吹っ飛んだ青年はダウン、一人の無力化を完了。

次いでキリトを斬りつけまくる集団に紛れて全員の武器を粉砕、これで残るはロザリアのみ。それはキリトが何とかしてくれるだろう。

「言っとくが俺はソロだ??????一日二日オレンジになるくらいどうってことないぞ??????!!」

先程よりも更にドスの利いた低い声が聞こえてきたのは、僕が全員を回廊結晶(コリドー)に放り込んだ後だった。その後キーキーと騒ぐロザリアをキリトが強引にコリドーに放り込んだ後で、一度帰ろうと提案する。僕等三人は転移結晶を使って宿まで戻った――――


* * * * *


「えっと??????先ずはごめん、囮にするような事しちゃって??????!!」

「い、いえ、そんなっ??????」

僕等が攻略組と知ったからか、シリカは接し方に困っている様子だ。それもその筈。

「危険な賭けだとは思ったけど、方法が無くてな??????」

キリトも頭を下げ、謝罪の言葉を口にする。シリカは両手を振って「大丈夫」と言い、早速《ピナの心》と《プネウマの花》を取り出す。

「キリトさん、ハリンさん、本当にありがとうございました??????!!」

「良いって、俺のは何か??????自己満足みたいなもんだからさ」

「僕も、結局自分が満足に浸る感覚で助けただけだし??????感謝は必要ないよ」

シリカは目尻に涙を溜めて、もう一度僕らにお礼を言う。その後、手に持っ
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