暁 〜小説投稿サイト〜
SWORD ART ONLINE ―穿つ浸食の双刀―
Silica's Episode
10:ビーストテイマーの少女
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ザーリドラは??????」
「いいえ??????私が馬鹿だったんです??????調子に乗って、思い上がってたから??????」
らちがあかない気がしたので、取り敢えず街までの転移を提案する。あの話をするのは、それからでも遅くない筈だ。僕はポーチから転移結晶を二つ取り出し、片方を渡す。転移する街を叫ぶと同時に、僕等の視界が青白い光に包まれた――――
* * * * *
「じ、じゃあ、ピナは復活させられかもしれないんですかっ!?」
大きく身を乗り出し、僕に問う少女――ビーストテイマー《シリカ》は、微かな希望に目を輝かせている。彼女は中層ゾーンのアイドル的――と言うよりはマスコット的なのだが――存在で、爆発的な人気があるらしい。現に街に戻った途端の勧誘の勢いが凄まじいものだった。
「あぁ??????47層の《思い出の丘》って場所があるんだ。そこに《プネウマの花》ってのがあるんだ。??????ただ、三日以内にビーストテイマーがそれを取りに行かないと、《心》が《形見》に変化する」
三日以内。それは少女、シリカに取ってどれ程過酷なものかは分からない。助力を願って同行してもらっているキリトは落ち込むシリカに装備品をトレードで送り付け、「俺達も一緒に行く」と言って安心させる。
「まぁ??????乗り掛かった船だしね、とことん付き合うよ。」
何故。シリカはその言葉を口にする。大抵、彼女に群がる男性プレイヤーは下心で近付く者の割合の方が多い。それを考えれば、その言葉には頷ける。
「笑うなよ??????君が、妹に似てるから??????」
顔を片手で覆いつつ、キリトは理由を話す。吹き出しかけたが、なんとか抑える。
「僕は??????現実で世話を焼く事が多かったし、それでかな」
姉妹の事とは黙っておくが、あながち間違えではないと思う。シリカは笑みすら浮かべている。若干照れるキリトは他所に話を纏め、その旨を伝える。
「一応僕らもここの宿に泊まっていくから、何かあったら呼んでほしい」
一々ホームに戻って帰ってくるのも面倒だ、という出かかった言葉を飲み飲む。しかし、キリトは何か隠している様に見える。僕が気にする程の事でなければいいが――――
* * * * *
――――翌朝、エントランスにて集まった僕等は即座に準備を済ませ、出発する。どうやら《思い出の丘》についての説明はキリトがしておいてくれたようなので正直助かった。
「じゃあ、この層の説明を少し。ここ47層??????フローリアは、フラワーガーデンと言われていて、デートスポットなんかで有名なんだ」
周囲を見渡せばリア充、リア充、リア充??????並み
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