マクロスF
0816話
[5/5]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
全員が特に驚くでもなく影に沈んでいく感触へと身を任せる。
すると次の瞬間には、俺達全員の姿は寝室にあるベッドの近くへと姿を現していた。
……出来ればベッドの上に直接転移したいんだが、影のゲートはあくまでも影のある場所にしか転移する事が出来ない。
それ故に、姿を現すのはベッドのすぐ側になるのだ。
「あんっ」
そのままレモンを押し倒し、瑞々しい唇をそっと塞ぐ。
同時に服を脱がしていき……コーネリア、マリュー、スレイ、シェリルとの激しくも熱い濃厚な夜を過ごす事になる。
「……ねぇ、アクセル……」
夜中、眠っていると思ってばかりいたレモンがそう声を掛けてくる。
この数時間の行為で目を開けているのも辛い程に相当疲労しているにも関わらず、レモンの視線は俺へと向けられている。
「まだ起きてたのか」
俺自身、行為の後の気怠さもあって半分眠っていたのだが。
「ええ。ちょっと言っておきたい事があってね。……アクセル、別の世界に行くのもいいけど、必ず帰ってきてね。私達はいつまででもアクセルを待つ。待っている。けど、アクセルがマクロス世界に行っていた時に理解したのよ。やっぱり私達の中心にはアクセルがいないと駄目だって」
呟きつつ、ベッドの上で動いて俺に寄りかかり、その柔らかく滑らかな肌を擦りつけてくる。
その目に映っているのは、俺のみ。……いや、正確に言えばこのベッドの上にいる、俺を含めた全員、か。
1年半の空白というのは、やはり時の外にその身を置いたレモン達にしても色々と思うところがあったらしい。
レモンの身体を抱きしめ、耳元で呟く。
「安心しろ、今度の転移は事故の類じゃ無くて計画されたものだ。出来るだけ早く帰ってくるから、心配はいらない。俺は必ずお前の、お前達の下に戻るからな」
そう告げ、そっとレモンの赤紫色の髪を掻き上げて唇を重ねる。
レモンにしても疲労の限界だったのだろう。キスを終えると、そのまま俺に抱きついたまま眠りにつくのだった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ