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インフィニット・ストラトス〜IS学園に技術者を放り込んでみた〜
本編
第31話「歓迎会」
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君達の引越しパーティーなんだっ」と思いいたったのだ。

「別に構わないさ」
「そうそう、ドサクサに紛れて混じってるのもいるしな」

ケインの言うとおり、歓迎そっちのけで“騒ぎたい”や“美味いメシを食いたい”といった連中がチラホラと混ざっている。
現に学園のオカンを狙ってる生徒会長や新聞部が睨みあいをしたり、イージスコンビが料理を食い漁ったり、紛れ込んだ親衛隊が本音と簪のやりとりをハァハァと言いながら観察してたりする。
勿論、箒らは一夏の隣は私のだっと言わんばかりに小さな争いを繰り広げている。

「と、ところで鏡也先輩。顔はれてますけど、大丈夫ですか?」

そう、鏡也の顔…正確には左頬ははれていた。
野球ボール並の大きさで、視た瞬間引くぐらいだ。


「な、何があったんですか?」
「まぁ、色々と…」
「ウツホにエロ本隠し持ってるのバレたんだよな」
「えぇ!?」
「な、なんでそんなもの持ってるんですか!!??///」

お茶を濁そうとする鏡也に変わってケインが答え、エロ本という言葉にナギが顔を朱らめて抗議をする。

「男なら誰しもが持っているモノさ」
「寧ろ、持ってなかったら安部さん趣味かを疑うぞ俺は」
「え、いや、だって///」
「かくいう織斑少年だって、きっと自宅の本棚の上から二段目に参考書や動物図鑑でカモフラージュしたエロ本を持っているはずだ」

「ちょっ!? 具体的に出鱈目なウソをつくのやめてください鏡也先輩!!」

箒たちの包囲網を抜けて慌てて抗議する一夏。

「ウソをつくなってオリムラ」
「さっき『エロ本? そんなもの書店からゴミ捨て場とあらゆる場所から掻き集めて部屋にどうどうと飾ってます。あ、こんど見ますか? 俺のお勧めはやっぱり近親相姦モノ…』ってゲロったろ」
「うぉいっ!?」
「お、織斑君…」
「鏡さん、そんな汚物をみるような眼でみるの止めてよ。違うから…」
「一夏…」
「あからさまに距離をとるなシャルル!!」
「ごめん、織斑君。ちょっと付き合い方を考えさせてもらうね」
「待って谷本さん。持ってない、エロ本なんて持ってないから!!」

「「え、お前大丈夫?」」

「何を心配されてるんですか!? そして何で両手を後ろに回して下がるんですか!? あそこでハァハァ言いながらペンを走らせてる危ない人は何なんですか!!??」

いつの間にか紛れ込んだ鈴木R子(腐った女子)です。

「ハハハ、いいツッコミだオリムラ」
「あ、さっきのは冗談だから気にすんな」
「そ、そうですよね」
「ぼ、ぼくは信じてたよ一夏」
「……ならもうちょっとこっちに来いよシャルル」
「それはちょっと…」
「泣くぞ」

割とガチで泣きそうになった一夏であった。



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