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魔法少女リリカルなのは平凡な日常を望む転生者 STS編
第62話 帰る場所
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とクレインにステークを向ける。

「っ!!しかたが無い!!爆破!!」

そうクレインが叫ぶと砕いた大剣が光り、一気に爆発する。

「ぐおおおおおおお!!」
「くううううううう!!」

互いに爆発に巻き込まれ吹き飛ばされる。

「流石に自分を巻き込んでまで自爆することになるとは思っていなかった………損傷が少なくて済んだのは幸運だった………そして………」

そう呟きながら桐谷を見る。アルトアイゼンの装甲は見る影もなく、ボロボロだった。

「もう満身創痍だね。あの斬った損傷の影響が大きかったかな?」

勝ち誇った笑みを浮かべ、楽しそうに話すクレイン。

「………一つ良いことを教えてやる」
「何だい?」
「勝負の途中で勝ちと思えば負けなんだよ!!」

そう言うと光に包まれ、桐谷はアルトアイゼンよりも大きく分厚い装甲を持ったアルトアイゼン・リーゼとなった。

「………確かバルトマンとの戦いで1度見せているね………それが君の奥の手ってことかい?」
「さあな?………さあ、第二ラウンドだ!!」















(何だ………ここは………?)

何も見えない、何も聞こえない。静寂が包み込む世界に佇んでいる。

(俺は………誰だ?)

確認しようにも身体のどの部分も感覚が無い。暗闇の中、本当に自分は存在しているのか不思議な位何も無かった。

(これは死なのか………?もっと違ったような気がするけど………)

そんな事を思いながらも何故か意識だけはあった。だがその意識も徐々に薄れていくのが分かる。

(ああ………これは死ぬとかじゃ無い、消えていくんだ………)

何の痛みも恐怖も感じない、不思議と平気な自分がいた。

(ああ………)

どんどん薄れゆく意識の中、ふと自分の中に浮かび上がるものがあった。

(顔………?)

ふと浮かび上がってくる3人の顔。

(誰だっけ………?だけどとても大事な人の顔の様な気がする………あれ?他にも………)

その後にも3人よりも少し幼い顔が3人浮かび上がった。

(誰だ………?何で思い出せない………忘れちゃいけない………忘れられない筈なのに………)

薄れていた筈の意識が徐々に元に戻りつつあった。

(俺は………)

















「それじゃあ皆、俺はここまでだ」

クレアの案内で零治の元へと向かおうとした4人に対して、カウンターに立っていたウォーレンが言い放った。

「えっ、どうして!?一緒に行こうよ!!」
「そうですよ、一緒にレイを……!!」

そう言いかけて星は消えかけているウォーレンの右手が目に入った。

「………
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