第一章
[2/2]
[9]前 最初 [2]次話
で眉がやや太い。そんな彼がやって来たのである。
「あれっ、あの人」
最初に彼に気付いたのは夏希であった。
「何かいい感じじゃない」
「そうね」
母の瞳もその言葉に頷く。見れば彼の服は。
「しかもあの服って」
「あんたのところの制服じゃない」
「ええ、確かに」
その青いブレザーと赤いネクタイはまさにそれだった。左胸のその校章のマークが何処の学校であるのかを何よりも雄弁に物語っていた。
「あれは」
「あの人誰かしらね」
「私三年だけれど」
実は彼女は三年なのだ。既に上の大学への推薦が決まっていて楽なものである。受験については既にクリアーしているのである。
[9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ