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パズル&ドラゴンズ 〜Sundara Alab?l? L?'i?a P?n? lil? 〜
2話.減らず口と幼龍
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はハリウッドナイズされてもバチは当たらんと思うんだがね。重ね重ね、不親切なヒゲだよ、ったく」
不満たらたらな様子でまたもぼやき、男は水面から目を外した。
もう一度、深く深呼吸をし、頬をパシンと張った。
そして、眼前にそびえ立つ塔を下から睨め上げた。
「いざ、『はじまりの塔』へ、ってか……まぁ、やってやろうじゃねぇのよ」
そう呟き、男は塔に向かって一歩を踏み出した。
塔に入ってすぐ、男に向かって3つの影が、とてとてと駆け寄ってきた。
影の正体は、小さな獣――そう、例えて言うなら、龍の幼子だった。
小さな龍たちは、男の眼前で脚を止めると、ポーズを取って整列した。
一番左は、赤き幼龍、小さなティラノサウルスだった。
元気よく吠えると、口からはチロチロとこれまた小さな炎がこぼれた。
真ん中は、青き幼龍、小さな首長竜だった。
小さな噴水を吹き上げると、愛らしい音色で、一声鳴いた。
右端は、緑の幼龍、小さなトカゲだった。
ぴょこん、と跳びはねると、勇ましい様子で可愛い雄叫びをあげた。
要約して言えば、めっちゃ可愛いちびドラゴンが、男の前にそろい踏みしていた。
「お、おおう……これが、御三家の破壊力か。不覚にも、クラっと来たぞ……」
男はめまいを覚えたかのように軽くふらつきながらも、その顔にはっきりと、隠しきれない喜びの色を見せた。正直、強面気味の男が軽く身をくねらせつつ、半笑いを浮かべているその様は、だいぶ気色が悪い。
気色の悪さはそのままに、ちびドラゴンたちに手を差し伸べた男は、しかし何を思ったのか、唐突に、はたとその手を宙で停止させた。
「……待てよ。やっぱこいつらって、一匹しか連(・)れ(・)て(・)行(・)け(・)な(・)い(・)、のか?」
男の頭に飛来した一つの疑問に、答える者はいない。
居なかった、のだが、不自然な格好で静止している男の目の前では、ちびドラゴンたちが何かを待ちわびているかのように、ドキドキワクワク、といったオノマトペを添えたくなるような表情で男を見上げていた。
その瞳には、実に無垢で無邪気な、宝石のような煌きが浮かんでいた。
先ほどとは違った意味でめまいを覚えつつ、男は大層困った様子で天を振り仰いだ。
「おいおいおいおい、残酷すぎるだろうよ、これは…… 俺に選べってのか? この中から? 一匹だけを? そりゃいくらなんでも、無体が過ぎるぜ……」
ここが、男の想像通りの世界なのだとしたら、このちびドラゴンたちの中から『1匹』のみを連れて、この塔を上へと登っていく。そういう手順を踏まなくてはならないはずなのである。
そう、こ
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