第二話:悪
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た。
ビビアン・グレアム博士だった。
「諦めて膝をつきなさい!」
男は銃を捨てると地面に倒れた。
フォードは男に手錠をかけると、そのままメカニコングに後を任せた。
そして、再び船の中に入った。
すると、船の一室で大柄な男同士が取っ組み合ってるのが見えた。
「なめんなよ、俺は元グリーンベレーだ!!」
「やるか!?私はコマンドー部隊の隊長だったんだ!」
片方は黒人で2mほどある巨漢だった、そしてもう一方は知り合いのゴードン大佐だった。
ゴードン大佐は白髪の角刈りをした軍人で、身長190以上ある大男だった。
もう45だが、ゴードンの肉体は屈強でGフォースに所属するものであれば彼の右にでる戦闘スキルをもったものはいなかった。
ゴードン大佐は男を一本背負いで投げ飛ばした、男は投げられたが、それでも立ち上がるとゴードンに激しいパンチを食らわそうとした。
だが、ゴードンは素早くよけ勢いのよいアッパーカットを男の顎にたたきつけた。
巨漢は白目をむきながら地面に倒れた。
「大佐、これで全部ですか?」
フォードはゴードンの方に顔を向けた。
ゴードンは黙って首を縦に振った。
フォードはゴードンの横に立つとタバコを持ち出した。
ゴードンは首を横に振った。
「私は吸わない主義だ。」
「とんだサイコ連中ですね、殺すために客船を襲撃したらしいです。」
ゴードンはなれた顔つきでフォードに答えた。
「クラウンは昔追い詰めたことがある、その結果新米を殺された。今度はそうはいかなくてよかった。」
「あいつらと顔なじみですか?」
「みたいなもんだ。クラウンはどうせ、また心神喪失で出てくるさ。」
ゴードンは冷たくそういった。
フォードは肩を落とした。
これだけがんばっても、まったく意味がない。
そして、Gフォースにも軍にも警察にもクラウンを殺すことはできないのだ。
「またこれと同じことをする気でしょうか。」
「するだろう、それを私たちは止めることはできない。」
ゴードンは悲しくそういうと地面に腰かけた。
そして、手で顔を覆い隠した。
泣いているのだろうか、フォードにはわからなかった。
ゴードンはふと、思い出したかのように告げた。
「明日、ワシントンにいってもらいたい。」
ワシントン、何をするんだろう。
そう思うと、フォードはゴードンに聞いた。
「何をするんです?」
ゴードンは顔を手で覆ったままつづけた。
「提督からお呼び出しだ、何でも新しい計画の立案に立ち会ってほしいらしいぞ。」
提督、フォードはふとゴジラの時のことを思い出した。
提督は、最初のゴジラ襲撃以降フォー
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