プロローグ 気がつけば……
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咄嗟に遮蔽物になりそうな跳び箱に隠れた少女とその下敷きになっているであろうキンジ。
一方の俺は隠れる場所も、時間もなかったのでそのまま銃弾を______
「トレイン??」
俺の身を案じたのか叫ぶキンジの声が聞こえたが______ギィンギィンギィンと金属同士が激しくぶつかる音を出しながらキンジ達の方を降り向いた。
「「えっ?」」
「ふぅ、全く無駄弾撃ちやがって……」
俺は無事だ。
俺に向かってきた銃弾は全て叩き落としたからな。
「危ねえ……俺じゃなきゃ死人出てんぞ」
「……なっ、アンタ何したのよ??」
「トレイン……お前??」
驚愕した表情のキンジと少女。
そんな2人に笑いかけた俺は一言だけ告げた。
「もう少しそこで待ってろ。すぐに終わらせるから……」
ハーディスを握り、倉庫から外に出た。
外にはカカシ擬の乗り物が20台集まっていた。
「へへっ。さてといっちょ、やるか」
ハーディスの銃口を上になるように掲げて臨戦態勢を取る。
クロノス時代から愛用しているこの銃を使う度にハーディスがいかに優れた相棒かよくわかる。
全体的に装飾されXIIIと銃身に刻まれている。
銃身からトリガーに近づくにつれ、三角形の形になり、その三角形の部分は盾代わりとしても使える。
色々な使い方ができるのがハーディスの特徴だ。
俺はそんなハーディスを握り締めてカカシ達を見据えて言った。
「お前らに届けたいもんがあるんだ」
カカシ達は機械的な動きをしながら装着されている自動銃座を俺に向けてきた。
「不吉を届けに来たぜ!」
ズガガガガガガンッ!
姿を現した俺に向けてUJIが銃弾を浴びせてきた。
俺は左手に持つハーディスを抜き、その銃弾が向かう先を予測する。
銃口の向きからして俺の頭部だが、銃弾が当たる部分を守るように銃身を使い、銃で弾を殴るようにして撃ち落としていく。
「弾の無駄使いだぜ!」
銃弾で銃弾を弾くこともできるが撃つだけ弾の無駄使いになる。
弾を撃ちながら突っ込んできた二台のカカシが脇を通り過ぎて、倉庫の中を発砲した。
だが、角度的にキンジ達に当たる心配はないな。
しばらく銃弾を撃ち落としていると倉庫の中を撃っていたカカシが後退した。
俺が銃弾を撃ち落として身を守っている最中に倉庫の中でカカシとは別の発砲音がしたがきっとキンジか少女が銃を使い追い払ったんだろう。
一斉に撃ち終わり、僅かに動きを止めたカカシの一台に近づくと俺はその車体に取り付けられた銃座部分をハーディスの爪______三角形をした部分______を使い、高速で殴りつけて破壊していった。
「黒爪??!」
左手で殴りつけた後、すぐに
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