プロローグ 気がつけば……
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ったのか。
それはカカシが撃つより早く銃撃をしたからだ。
俺が放った銃弾はカカシに搭載されている短機関銃の銃口に吸い込まれるように入っていき、その銃身を内部から破壊した。
俺が咄嗟に放ったたった3発の銃弾によって______あっけなくな。
「まぁ、こんなもんか……」
「なっ……な、何者だ?」
声がした方を振り返ると少年が目を覚まし、跳び箱の中から出ようともがいていた。
「俺か……俺はトレイン・ハートネット。
自由気ままな野良猫さ」
「トレイン……ハートネット?」
「ああ。ボウズは名前何て言うんだ?」
「……遠山金次だ」
「そっか。よろしくな、キンジ。
あ〜ところで……そのままでいいのか?」
「え?うわっ!」
キンジと名乗った少年の体の上、具体的には脇腹を左右に少女の太ももが挟み、キンジの両肩には少女の腕が載っていた。
どうやったらそうなるのかはわからないが少年が少女を、抱っこした状態で跳び箱にハマっていた。
「……お……おい」
キンジが少女に声をかけたが少女からは何の反応はない。
「おー、おー、女の子と密着とかやるなー」
「見てないで助けてくれ!」
「えー。面白そうだし、もう少しこのままでもいいだろ?」
「いいわけあるかー!」
そう叫びながらキンジの視線は少女の胸の辺りにいった。
すると______
少女の胸元はブラウスが捲れて下着姿になっていた。
「何だ……白い布にトランプ?」
下着の色は白地にハート・ダイヤ・スペード……などの柄があるらしい。
「寄せて上げる……?」
キンジの呟きが耳に入った。
どうやらこの少女は体の一部が貧しいらしい。
どう考えても寄せるほどないだろう、と思っているのか平坦な胸を凝視しているキンジ。
「……へ……へ……」
「______?」
「ヘンタイ______」
突然響いた、アニメ声。
ちょっと鼻にかかった幼い声を発した少女は______。
「さっ、さささっ、サイッテー??」
ぱかぽこぱかぽこぱかぽこ!
ブラウスを下ろすと力の篭っていないハンマーパンチをキンジに落とし始めた。
それにしても体を動かしたせいか喉が渇いたなー。
「おっ、おい、やっ、やめろ!」
「このチカン!恩知らず!人でなし!」
「あー、ミルク飲みてえなー」
「なっ、へ、ヘンタイー??」
「ち、違う!今のは俺が言ったんじゃ、な______ってトレイン、助け______」
キンジが俺に助けを求めたその時______。
______ガガガガガガガガガガガガンッ??
再び倉庫前に集まってきたのか、カカシにより銃弾がばら撒かれた。
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