1部
20話
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前にネジに止められ、そのまま握り潰された。
「何処のどいつだか知らないが……俺の前でヒジリ様を狙うというのはやってくれるな?」
「…………」
忍として自分の情報を晒さぬよう無言なのはいいのだが、そう余裕の無い態度を取られるとこちらとしてもつまらないな。人間いつでも余裕をもって生きるものだぞ?
「ネジ、一分だ。私を守ってみせろ」
「御意」
ネジは私のやった移動方法を真似て正面にチャクラの膜を発生させ、極力空気抵抗を下げた状態で少年との距離を詰めた。少年は咄嗟に反応し、片腕で腹部目掛けて放たれた突きを腕で防いだ。
ネジはそのまま一瞬の躊躇いも無く腹部への攻撃ではなく、少年の腕の点穴を複数突いてチャクラの練りを悪くさせる。
腕の点穴を突かれるということは印による術の制御を困難にさせられる上に、腕の筋繊維や神経系にもダメージがあるために動きが鈍る。
こういうところが柔拳のエゲツないところだろうよ。
さて、ネジに任せるだけでなく私も動かねばな。
実戦でやるのは初めてだが仕方ない。少年を見逃していたのもこれの実験がしたかったというごく私的な理由もあるんだが……反動は数日の筋肉痛で済めばいいな。
弁財天の舞 応用編、体内の血流を1.5倍に加速、経絡系周辺の血管を補強……完了。
さて、ここで問題だ。チャクラが無くなった時に回復するにはどうすればいい?
まずはゆっくりと休息を取って、体力と共に時間をかけて回復することだ。これが一番正しく、確実な回復方法だろうな。
次に兵糧丸などの栄養剤で少量ではあるものの一時的に回復する。戦場などでの緊急時はこれが殆どだろう。
他にも外部から奪う忍術などもあるが……そんなもの私は習得していない。
では、今現在緊急時に大量のチャクラを回復しなければならない私はどうするか?
八門遁甲を使うしかないだろう。
頭に手を当てて、白眼で自分の経絡系を観察する。そして、八門遁甲の内の最初の体内門である開門を柔拳でこじ開ける。
リーと違って普通に開ける方法をまだ習得できていないのだから、強引にこじ開ける他ないだろう?
身体中に電気が走るような感覚に襲われ、割と洒落にならない痛みに襲われたがチャクラは十分に回復した。
さて、少年にはこの状態の性能を確かめるついでに色々と喋ってもらおうか?
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