九校戦編〈上〉
懇親会というパーティー
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「千代田先輩」
花音がグラスを片手に俺達の輪の中に入ってきた。その後ろには同じようにグラスを持っている五十里がいた。
「分かっていたとしても、織斑君が解決したのを感謝しないでそうなったのを一年男子は自業自得だと思うよ。僕だったら素直に感謝すると思うよ、花音」
「それでもまあ理解あっての事だけど、さすがにもう反省しているんだから輪に入っても大丈夫なんじゃないの。啓」
千代田と五十里は互いの事を名前で呼び合っていたけど、許嫁だからなのかな。まあこっちも長い時間過ごしてきたと思うが、一番解決方法がある。それは深雪達を行かせる事だ。
「まあ俺の眼をそう簡単に克服は出来ないから、深雪。皆の所へ行っておいで、チームワークは大切だ。その内一年男子も俺の眼からの恐怖が無くなる事だろうからな。エイミィ達にも簡単でいいから俺の都合を話してきなさい。後で俺の部屋に来るがいい、ルームメイトは蒼太だからな」
選手兼エンジニアなので、護衛者の蒼太と一緒になったのは会長が割り当ててくれたのであろう。そう言うと沙紀はエイミィ達のところへ行こうと促すと、雫とほのかも一緒に行ったのだった。
「大人の対応ね。でもまあその通りかもしれないけど」
そう言ったけど、こちらに来た委員長が五十里先輩の事を探していたと言ってこの場から離れて行く。どうやら中条先輩が探していたそうで、もうすぐ来賓挨拶があるからそれまでに戻って来いと言った。あと烈の挨拶もあるからだと言ってな。
「そのブレザーよく似合っているじゃないか。一真君が一科生になるかもしれないからかな」
「ええまあ、二回しか着ないブレザーですが記念にと言われて新調しました。ですが俺が二科生にしたので、一科生になるのはあり得ませんよ」
そう言ってから他校の幹部と少し話をしてくると言い、行ってしまったがまあいいだろう。どうせこちらに幹比古が来るんだから、俺と蒼太はしばらく壁際で待機していたらやっと来たのだった。
「あれ?深雪は?」
「クラスメイトの所に行かせた。後で俺の部屋に来るからその時にでも挨拶するがいい」
「あ、うん」
俺のセリフは前者がエリカで後者は幹比古に対するもの。幹比古の反応は、残念よりホッとしていたけどな。
「その服装は良く似合っているじゃないか、幹比古ももっと胸を張れ。それと俺がいない間はずっと練習していたと聞いたが上達したか?」
「う、うん。事故後よりも考え方を変えてやっているから、結構うまくいってるよ。それとこの格好で初対面の人に会うのはどうかと思うんだけど」
「ホテルの従業員なら、十分似合っているぞ」
幹比古の服装は、白いシャツに黒の蝶ネクタイと黒のベルトをしていた。エリカも黒のワンピースに白いエプロンに頭に白いヘッド
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