九校戦編〈上〉
懇親会というパーティー
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ィアが代わりに喋るかもしれないので負担はない。早速俺は分身体を出した後に零達也と織斑一夏はスーツ姿となり、零雪音はドレス姿となったけどね。そして準備完了となったので、俺は控室に戻るが分身を遠隔コントロールするので負担はあるがまあしょうがない。
「一真君、早かったわね。何かあったの?」
「いえ。俺の父と母が来ているので、ご挨拶に行ってました。ここに織斑家当主と零家当主が揃ってたので」
そう言うと会長は声を小さくして、もしかして織斑家当主は一真君?と質問してきたので静かに頷いてから分身体を出したので負担が大きいのですよと言った。それだけで納得したけど、分身体を創り出した負担がどれほど大きいかは分からないが、まあいいとして俺と深雪は行く準備を整えていた。蒼太と沙紀も俺らと共に行くので、護衛時のスーツ姿となった。
「そろそろ時間よ。懇親会といえども勝負相手との顔合わせ。さあ、行きましょうか」
先程の後ろ向きな態度と打って変わって、何故か晴れ晴れとした表情で一同に促した。いつの間に気分転換されたのかは知らないが、ここに会長の親が来ているが関係ないだろう。たぶん来賓で挨拶程度だと思うし、深夜と真夜もドレス着ていたけど姉妹揃ってなのか一瞬分からなかったけどオーラで理解した。九校戦参加者は選手だけで三百六十名。裏方を含めると四百名を超えるらしい。全員出席が建前とはいえ、様々な理由をつけてパーティーを欠席する者は決して少なくない。俺と深雪も去年までは来賓としてこのパーティーに出席していた。その時は織斑一夏と織斑深夜と織斑雪音として参加していた。懇親会は出席数三百人から四百人の、ちょっとした大規模なもんだがな。会場も必然的に大きな会場であり、ホテル側のスタッフもそれなりの人数が必要でホテル専従スタッフや軍基地にいる応援だけでは賄えない。なので、俺達のような明らかアルバイトだと思わせる若者が給仕服に身を包んで会場内を行き来している。
「お飲物はいかがですか?」
「ん?ああエリカか、関係者というのはこういう事か。その服装よく似合っているじゃないか、それと化粧もなかなかだな」
「やっぱし?私もそう思うんだけど、ミキがコスプレだって言うからさ。それによく見ているじゃない、こういう大人風の化粧しないといけないからね」
「まあ俺はすぐに見分けるスキルも持っているんでな、ドリンクをもらおうか。蒼太も飲め、命令だ」
「命令ならしょうがないですね、いただきます」
そう言っている間にエリカからドリンクを二つもらった、一口飲むとこちらにやって来る気配が二つ。壁際にいたためにすぐに俺を見つけてきた深雪と沙紀だった、二人ともドリンクを持っている。俺も本当は酒が飲みたいがこんなところで飲む訳にもいかないからな。エリカの化粧も大人びたメイクを
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