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寄生捕喰者とツインテール
平穏無き世界ようこそ
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馬はただ震えた。それが彼の狂気……否、狂喜に触れた恐怖からか、それともソレらに当てられ感化された影響からかは、瀧馬本人にも分からない。



『オット、興奮しすぎちまっタナ……俺は興が乗ると時々こうなっちまうノサ。悪イナ』

「……いや」


 瀧馬はコレしか言えなかった。

 しかし、まだ聞くべき事があるのを思い出して、数拍の後何とか口を開く。



「お前は、何故俺に寄生した? 犬みたいな姿の方が強そうだったのに……」

『アア、違う違ウ。実はちょっと違うんダヨ』



 チッチッチッとでも言いたげな声色で一言いい、一拍置いてから再び話し始める。……その声色で若干瀧馬の中にイラつきが生まれたのは、言うまでもない話だ。



『俺らは趣味趣向とは違イ、余りにも単純な感情だかラカ、固まりにくさに比例して実態を持てればどいつもこいつも純度に関わらず結構でかい力を持てんノヨ。だガナ、その力ってのにもまた比例して数も少なくその中で高い知能を持つ奴はもっと少ネェ……知能自体は皆持ってっけドナ。マァ、俺はその希少な部類に入るって訳ダ。問題はこの高い知能をもっちまったって事なんだよナァ』

「何かあったのか?」

『あったっつーカ、起こしたが正解かモナ』



何時の間にか勢いも言葉に含まれた嬉々とした感情も失われており、あるのは苦笑にも近いモノだった。



『実を言うトナ、俺ら“感情”のエレメリアンは属性力の他ニ、“趣味趣向”のエレメリアンも食いもんとしてんダヨ。マ、こっちは絶対数が少ないもンデ、向こうも大多数認識してないガナ』

「同じエレメリアンを食うのか……!?」

『ナマズだって共喰いすルゼ? 鮫だって獅子だって場合によっちゃ同族を喰ウシ、別段珍しい事でもネーヨ』



 ごく当たり前の様にエレメリアンは言い、そんな事は今どうでもいいとばかりに話し続ける。



『デ、話を戻スガ……俺らはそうやって日々生きる為必要な力を取りこむ他ニ、自身の力を向上させる為に力を取りこんでもイル。簡単に言ヤ、食べた物が身体維持用の器官ト、エネルギー貯蓄用の器官に分かれて送られるって具合サ』

「……それで?」

『オウ、それデナ。その中でも知能があった俺ハ、もっとより大きな力、より強い力を求めていたノヨ……そんな時に出会ったノサ、趣味趣向種のエレメリアン共が持っていた、ツインテール属性を内包する未知の機械ニナ』

「……何故にツインテールなんだ?」

『何でも俺らみたいな例外を除ケバ、ツインテール属性ってのは最強の属性らしイゼ? 物々しい響きを持ってるもんばかりが強えって訳じゃねぇノサ』



 いまいち納得のいかない瀧馬を余所に、エレメリアンはそれ掛け
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