平穏無き世界ようこそ
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『御明察! 例えばツインテール属性が固まったんならツインテールに命かける変態、人形属性ならぬいぐるみ等に命を掛ける存在になルゼ! ……ア、そういや人形属性は集めんじゃなクテ、人形を少女に持たせて興奮する事に必死な奴ばっかだったカナ……』
「オイ」
テレビで見た蜥蜴男も恐らくそういう存在なのだと思うと、瀧馬はテイルレッド教の奴等を思い浮かべてとても微妙な気持ちになってしまうのを抑えられなかった。
あんな変態共が人外の姿を持ってこれからもわんさと詰め寄ってくるのだ。そりゃ何とも形容しがたくもなるだろう。特にテイルレッドは、そんなん変態と真っ向から戦わねばならない為、精神的苦痛で絶対に苦労する事請け合いである。
しかし、コレは一つ目といった。つまりもう一種類いるのである。
「……それでだ、もう一種類ってのは?」
『ああ、もう一種類ってのハナ―――』
と、先程まで少しばかりと飄々とした喋り方だったエレメリアンの雰囲気が、ここにきて少しばかり興奮した様な物に変わる。
『生物が当たり前に抱く感情……所謂、“喜び”“怒り”“悲しみ”みてぇなモノが固まった奴らダナ』
「? お前、さっき家族愛や友情はランクが低いって……」
『甘いナァ、お前』
ニタァ、と言う効果音すら聞こえてきそうなほどの狂喜を含んだ声で、エレメリアンは声高に叫ぶように説明し始めた。
『考えてもミロ。野生動物を例にすリャ、家族愛を持っている奴は案外少ないんダゼ? それニヨ、趣味趣向に命を掛けられるとはいっても、その趣味趣向に抱いている感情そのものが増幅している訳じゃあネェ。あくまで熱意、あくまで人間の持つ理性なせる技ダ。ケドナ……“怒り”“悲しみ”“喜び”“僻み”“妬み”ィ!! こういった根本の感情は違う! 違う!! 違うんダヨォ!!!』
「う……!?」
余りにハイテンションとなるエレメリアンに、目の前はおろか周りには誰も居ないのに、瀧馬は気押されたかの様にたじろいでしまう。
『ツインテールゥ、ドールゥ、スクールスイムゥ、ラージバストォ、家族愛ィ、友情ォ、 ……これら全部に付いて回ル! 絶対に逃れらネェ!! それが根本たる本能とそれに準ずる単純な感情なんダヨ!! どれだけそいつ等へ対する姿勢が凄かろうが必ず中心核に存在してクル! そしてそれらは単純に発揮された時、人の命をも絶ち常識の外までぶっ飛ぶほどの行動までとらセル!! 上限も制限も限界もない力ァ!! それが根源たる純粋な感情!! ほぼどんな生物も抱く感情が塊にかたまって出来た存在!! それが俺らなんだよオオォォォオオッ!!!』
本当に叫びようやく説明を終えたエレメリアンに、瀧
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