第五十三話 信念
[3/3]
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
かな表情を浮かべていた。
潔い態度だとルインは思う。
パンデモニウムは微笑んでいる。
パンデモニウム「世界は君達を選んだ。君達が正しかったんだ。」
ルイン「違うと思うよ」
パンデモニウムの言葉をルインは間髪入れずに否定した。
ルイン「たった1度の戦いだけで、自分の正義を証明するなんて出来ない。あなたが指摘した欺瞞も、多分その通りなんだと思う。」
彼女の言葉にパンデモニウムは驚いていたが、ルインは構わずに言葉を紡いだ。
ルイン「私達も迷いながら戦っている。時に間違えたり、道を踏み外してしまうかもしれない。でも、過ちから学ぶことだって出来るの。迷い…学びながら、少しずつ、前に進む。互いに助け合いながらね。それが私達が造られた理由」
パンデモニウム「…………」
命の灯火が消えていく。
反乱を起こした最後のイレギュラーは、ルインの言葉を胸に刻みながら果てた。
死顔は至極穏やかだった。
傷の痛みも、戦いの苦しみも、全て解き放たれたような表情であった。
ルインはパンデモニウムのDNAデータを回収すると、ハンターベースへ帰還するのであった。
[8]前話 [9]前 最初 [1]後書き [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ