暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0815話
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まま影のゲートを作ってそこへと身を沈めていく。
 そして次の瞬間には、シェリルの控え室の中にある影から俺はその姿を現していた。

「きゃあっ! ……ちょっと、驚かせないでよね」

 控え室の中にある鏡の前で1人座って集中していたシェリルは、俺が影から出てくる光景を鏡越しに見て驚きの声を上げる。

「……どうやら問題なさそうだな」
「何よ、問題って。このあたしがライブ前に何か問題があったとでもいうの?」
「別にそこまで心配していた訳じゃないさ。何しろ、シェリル・ノームなんだからな」

 そんな俺の言葉が意表を突いたのだろう。一瞬惚けたような表情を浮かべつつも、すぐにその口元には笑みが浮かぶ。

「ふふん、そうよ。あたしはシェリル。シェリル・ノームなんだから、ライブでミスをする筈が無いじゃない」
「だと思ったからな。別に励ましに来た訳じゃない。ただ単純に俺がお前に会いたくなっただけだ」

 そう口にすると、薄らとシェリルの頬が赤く染まる。

「な、何よ。不意打ちとか卑怯じゃない」

 頬を赤らめて視線を逸らすシェリルへ改めて視線を向けると、着ているステージ衣装はシェリルの豊かな曲線を描くボディラインを強調している扇情的なものであり、ある意味でセクシーさを売り出しているシェリルらしいと言えばらしい衣装だ。

「な、何よ。この衣装、何か変?」
「いや、いつも通りにシェリルはいい女だよ」
「ふふん、そうでしょ。ちなみにこの衣装は歌に合わせて次々に変化するようになっているんだから」
「ああ、なるほど」

 ライブ技術の1つなのだろう。
 俺が知ってる限りだと、それを反映させるには白い衣装を着ていなきゃいけなかった筈だが、その辺は技術の進歩なんだろうな。特にフィリオ辺りなんかはその辺の技術に関して熱心に研究してそうだし。
 もっともフィリオの正直な気持ちとしてはフェアリオンを見れば明らかなように、どちらかと言えばシェリルよりもランカ派なんだろうが。

「どうやらいい感じで歌えそうだな」
「勿論よ。何て言ったって、シャドウミラーに所属してから初めてのライブなんですもの。思う存分歌ってみせるわ」
「……そうか、なら俺もそれを舞台袖から見せて貰うとするよ」
「そうしなさい。……ね、アクセル」

 化粧台の前から立ち上がり、こちらへと近寄ってくるシェリル。
 その様子に首を傾げながらも、次の言葉を待つ。

「その……ちょっとしたおまじないよ」

 そっと手が伸ばされ、俺の頬へと触れ……次の瞬間にはシェリルの唇が俺の唇を塞ぎ、そのまま体重を俺へと預けてくる。
 扇情的なステージ衣装が押しつけられ、その柔らかな身体を抱きしめつつ深い口付けを行う。
 そのまま1分程が経過し……

「シェリルさん、
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