マクロスF
0815話
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き出した話によると、俺がシャドウミラーの力を使って嫌がるシェリルを力尽くで従わせているという認識しらしい。
もし本当にそんな事態になっていたとしても、あのシェリルが大人しく相手の言う事を聞くだけだとは思えないんだがな。
シェリルの本性を知らないからか? ……いや、元々シェリルはマスコミに出る時に多少の猫は被っていても、シェリル・ノームを隠すような真似はしていなかった。となると、やはりこいつらの妄想が強すぎたんだろう。
そう判断しつつ、会場の警備をしている量産型Wを通信で呼んで、気絶した男を引き渡す。
「コンサートが終わったら、新統合政府に連絡して引き取って貰え」
「了解しました」
これでまた新統合政府は俺達に強く出られない理由が出来た訳だ。
普通ならこの程度の事で何を……みたいな風に言いそうだが、この件に関して圧倒的に主導権を握っているのはこっちだし、何よりこの世界で必要な技術に関しては既に粗方入手済みでもある。
シェリルの事や、S.M.Sといった面子を思えば色々と思うところが無いでもないが、現在の俺はあくまでもシャドウミラーのアクセル・アルマーだ。不利益になると分かっている世界と交流を持とうとは思っていない。
……まぁ、この程度でどうこうしようとは思わないが、それでも新統合政府にすればシャドウミラーに負い目が出来たのは事実だろう。
「さて、取りあえずこっちの件は片付いた。また新しく来るかもしれないが、今はライブの準備に集中した方がいいぞ」
「君は相変わらず、色々な意味で……いや、何でも無い。そうだね、今は彼女のライブの成功に全力を尽くそう。これからの彼女の活動の為にもね」
どこか呆れような溜息を吐くフィリオに、ふと気になって尋ねる。
「ちなみに収益の方はどうなっている?」
一応このライブもチケットやら物品販売やらをやっているのだが、それでどれだけの利益が出ているのかが気になったのだ。
別にシャドウミラーとしては直接的な利益が出なくても、シェリルのライブは宣伝効果やら何やらで表に出ない面での利益が色々とあるのは事実だ。だが、だからと言って赤字だというのは色々と外聞が悪い。
だが、そんな俺の不安はフィリオの次の言葉が払拭する。
「問題無いよ。シェリルがシャドウミラーに所属してから初めてのライブという事もあって、かなりの客が集まっているからね。……それよりも、ほら。もう少しでライブが始まるんだから、歌姫様に会ってきたらどうだい? 彼女もライブが始まる前に君と会えばリラックスして歌えるだろうし」
「シェリルに限って緊張するって事は無いと思うけどな。……ただまぁ、確かに会っておくのも悪くないか」
「ふふっ、素直じゃないねぇ」
笑みを含んだフィリオからの言葉を聞き流し、その
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