マクロスF
0815話
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術に興味を持っていた。それはギャラクシーネットで見た過去のシェリルやランカのライブ映像を見て収まるどころかよりその興奮具合は高まっていった。
そしてシャドウミラー所属としてシェリルのライブが開かれると発表された時は、自ら率先してこっちに来てその技術を取得すべく活動していたのだ。
その成果が今こうして明らかになっているのだから、喜ぶのも無理はないか。
「このライブの企画をしていた者にとっては万々歳って結果だな」
「まぁ、それは当然だね。元々彼女自体がもの凄い人気を誇っていたんだ。それが異世界の国家に移籍する事になってから初めてのライブだからね。銀河中からこのタンタシオンへと観客がやって来ているよ」
もっとも、そのドサクサに紛れて都市の方に強引に入り込んで騒ぎを起こそうとしている者も出てきているから、量産型Wは色々と大忙しらしいけどな。
それに……
タッタッタ、という軽い足音と共にこちらへと向けられている稚拙な殺気。それを感知し、俺の背後を見て驚愕の表情を浮かべているフィリオを見ながら、そのまま軽く横へ移動し、同時に一瞬前まで俺のいた空間に刃物が突き出される。
刃物を持っている腕を握り、技ではなく力で強引に引き上げて床へと叩きつける。
一本背負い……と呼ぶのも恥ずかしいレベルの投げ技だが、それ故に床に叩きつけられた男は背中を強打し、激しく咳き込む。
「ア、アクセル!? これは一体……」
ナイフを手に持った男を取り押さえている俺に向かって、恐る恐ると尋ねてくるフィリオ。
「何、別にそう難しい話じゃない。俺がシェリルと付き合っているのが気にくわない奴だろうな」
「と、と、当然だ! シェリルは僕の……僕のものなのに! 僕と一緒に幸せな家庭を築いて、それで子供を何人もつくって丘の上に小さな家を作って……それで、そして!」
「分かったから寝てろ」
そのまま首筋へと手刀を入れて意識を奪う。
「ま、いわゆるストーカーって奴だな。以前に行われた移籍の記者会見で、シェリルと俺が付き合っていると発言したのが許せなかったんだろうな。何日か前からこの手の者が出てきているんだよ」
何だかんだ言いつつ、襲われたのはこれで数回目だ。最初は何故襲われたのかも分からなかったが、事情聴取すればすぐに判明した。
この類の奴等は、シェリルの記者会見があってからずっと俺を付け狙っていたらしい。
だが、幸か不幸か俺はあれ以降マクロス世界では表舞台に出ていなかった。
いや、新統合政府や新統合軍と顔合わせをしたり、あるいはシャドウミラーと新統合軍の機体が演習を行った交流会、ニヴルヘイムのお披露目とそれなりに活動してはいたんだが、この手の奴等が姿を現したのは今回のシェリルのライブが初めてだった。
こいつらから聞
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