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バカとテストと白銀(ぎん)の姫君
第一部 最終話 彼と彼女の事情
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の回りからリア充側へといくことの足の引っ張り合いをするための組織であるようだ。
今まで独り身であった彼らの支持者たる代表殿が、突然リア充に転じる事なんて彼らが許すわけがない。
恐らくそれを見越しての問いかけだったのだろう。
それほどまでに嫌がることなのだろうか。
「代表、ごまかしていらっしゃいますよね?」
僕は思わずそう呟いてしまった。
「……それはどう言うこと?」
誰の耳にも入っていないと思っていると、いつの間にか霧島さんが僕の目の前に音もなく立っていた。
無言の圧力が掛け値無しにふっかけられる。
続きが何であるのか、代表がごまかしている事とは何であるのか、表情は科目であり続けているのに、その獰猛な眼光に僕は問いつめられていた。
「参謀、お前、何を…っておい!?」
「「異端審問会の掟に従い、二度と公共の場でこのような行為が行われないよう厳重に可愛がってやる、楽しみな!」」
「「Let's party!!」」
FFF団に袋叩きにされている代表の姿は僕から見えなかった。
目の前の巨岩のごとき威圧感の塊と化している霧島さん。
「……参謀さん、貴女は何を知っているの」
静かな/激しい問いかけに、僕は慎重に問い返す。
「…(わたくし)の勝手な想像をお聞きしたいのですか?」
「作戦参謀とは起こっていない不測の事態を勝手に想像して、それに備える役割も持つと考えている。雄二の信用するあなたの想像は信用するに値する。」
根拠まで提示しなくともいいと思うんですが。
「私は……そうですね。代表は全力で貴女に挑んで、それでも負けたというのが悔しいのでしょう。」
僕がこれまで見てきた代表殿の姿から、勝手に考えたことを少しだけ真剣な彼女に伝える。
「……何故?全力でやり合ったのに、それでも不満なの?」
その後は僕の口から言って良い事じゃない、それはあくまでも不測の範囲で根拠も代表殿が少し漏らしたのを継ぎ接ぎしただけの代物。
「霧島さん、これ以上は言えません。この先は、恐らく次のあなた方との正面対決で、きっと代表の口から語っていただけると思います。」

そもそも僕にはこの勝負はまだ終わっていないように思える。
代表殿にとって今回の勝負にもそれなりに見込みを持っていたのであろうけれども、それはあくまでも通過点の一つなんじゃないんだろうか。
今回の戦いは、Fクラスは侮れないとAクラスに宣伝するだけになったのは、戦果としては芳しくなく、そのために次の対Aクラス作戦に小さくない影響を与えることになっただろう。
けれども、代表への戦争責任は「厳重注意」に留まっているのだから、(体罰で喉仏を切らない程度の注意)すぐ目の前の戦いには何ら影響はないだろうし、ついでにそれを元から計画していたという功績があればFクラスのみんなも納得してくれるだろ
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