二十話
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ダンジョンに入る前ユリエールがユイのことを少し心配したが
「ユイ、こわくないよ!」
とユイが主張する。その言葉に全員微笑み俺もユイの頭を撫でてやる
「では、行きましょう」
ダンジョン攻略は極めて簡単だった。なぜならバランスブレイカーであるユニークスキル持ちが二人もいるからである。
俺とキリトは出てくるMobをちぎっては投げ、ちぎっては投げを繰り返す
ダンジョン攻略の緊迫感というものはすでにそこにはなかった
道中でもキリトがドロップしたアイテムのなかなかにグロテスクな蛙の肉を見せつけるとアスナが絶対にいやと叫びゴミ箱へやるなど、一連の流れを見て笑いあう
ダンジョン攻略開始から2時間が経過しうっすらとした光が目に入った
「奥にプレイヤーがいる。」
索敵スキルを使用したキリトの声にユリエールが反応し
「シンカー!」
ユリエールが走り出す。それを俺たちも追いかけているとキリトがどこかを見ていることに気づく
「ユリエール!!来ちゃだめだ!!その通路は…!!」
気づくのが遅かった俺は反応が出来なかった
ユリエールの目の前まで迫っていたこのダンジョンのボスの攻撃をキリトがユリエールを抱え避ける
ユリエールを起こしキリトが言う
「アスナ、ジン。俺が時間を稼ぐからみんなを連れて逃げてくれ」
その声は少し震えていた。それだけでわかる。このボス、ザ・フェイタル・サイズが普通ではないと…
「置いて行けるか、馬鹿…」
スッと剣を構えるアスナも同じなのだろうここに残ることを決意したようだ
「いけない…そんな…!」
「はやく脱出してください!」
ユリエールがこちらを心配しているが早く行け、そう叫ぶ
その時ボスが動きだしアスナの方へ大鎌を叩き下ろす。それをキリトがアスナの前に立ち剣を十字に構え防御するが二人とも吹き飛ばされてしまった。
すぐさま俺は二人のHPゲージを見るがHPバーは二人ともイエロー…半分を切っていた
(おいおい、笑えねぇぞ…)
防御をしたキリトとその後ろにいたアスナを同時に吹き飛ばす上にHPゲージを半分も持っていくその破壊力に俺は恐怖した。自分でも震えているのがよくわかる
次はお前だと言いたげなボスの視線を感じ硬直していると後ろから
「ばか!早く逃げろ!!」
俺に対してではない、叫び声を聞く。振り向くとこちらに歩いてくるのはユイであった
「だいじょうぶだよ」
そういいユイがボスの前へと躍り出る
そのユイにボスが大鎌を振り下ろす
「くそ、間に合わない」
完璧に動揺し動けなかった俺は直ぐに助けに行こう
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