TURN13
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
通り過ぎるだけではなかった。
「対艦ミサイル発射用意完了ォッ!!」
副官が叫ぶ。
「対艦ミサイル発射ァッ!! 防護巡洋艦の横っ腹に穴開けろォッ!!」
第四戦隊から一斉に対艦ミサイルが発射された。
「敵巡洋艦四隻が対艦ミサイルを発射ッ!! 目標は……防護巡洋艦ですッ!!」
「しまったッ!? そういう事だったんだッ!!」
第四戦隊の意図に漸く気付いたマリー・ブリテンは叫ぶ。
「奴等の狙いは防護巡洋艦を仕留めてバリアを無効化にする事だよッ!! そのためにあんな接近をしてきたんだ……」
マリー・ブリテンは呆然としながら対艦ミサイルが防護巡洋艦に命中するのを見ていた。
対艦ミサイルが命中した防護巡洋艦は宇宙に花火を咲かせて撃沈していく。
「全ての防護巡洋艦が撃沈されましたッ!! 更に駆逐艦二隻が誘爆に巻き込まれて撃沈ッ!!」
レーダー員が報告する。
「全艦隊列を整えてッ!! 此方はまだ戦艦もいるんだよッ!!」
マリー・ブリテンは指示を出す。
「敵巡洋艦が回頭ッ!! 同航戦で向かってきますッ!!」
「……向こうもやるようだね」
マリー・ブリテンはそう呟いた。
「砲撃準備完了ォッ!!」
「……実践初の三十.五サンチビーム砲の射撃か」
四隻の三二門の三十.五サンチ連装ビーム砲はキングジョー級戦艦を狙う。
「目標を推進部分にしておけ」
「了解」
主砲が微調整をする。
「準備完了ッ!!」
「撃ちぃ方始めェッ!!」
「撃ェッ!!」
四隻は一斉に砲撃を開始する。
ビーム弾は照準通りに推進部分に命中した。命中した戦艦は推進部分が破壊されたために急速に速度を落とし始める。
「後続は落伍した敵戦艦を砲撃やッ!! 摩耶と愛宕は敵戦艦の推進部分を続けて砲撃ッ!!」
連射機能を高めた三十.五サンチ連装ビーム砲は次々と敵戦艦の推進部分を砲撃して速度を落とそうとする。
キングジョー級戦艦も負けじと撃ち返す。
「バリアミサイル発射ァッ!!」
砲撃は全てバリアミサイルで受け止める。
続いて二隻目も速度を落とし始めて後続の高雄と鳥海が艦橋等を砲撃していく。
戦艦二隻は航行不能になって漂流を始めた。
「マリー様ッ!! 撤退を……撤退を願いますッ!!」
副官が叫ぶ。
「……分かった。全艦撤退よッ!!」
マリー・ブリテンがそう決断した時、マリーポッポ五世が震えた。
「敵先頭艦からの砲撃ですッ!! 推進部を破壊されましたッ!! 速度低下しますッ!!」
遂に第四戦隊はマリーポッポ五世を攻撃し始めた。
「戦艦
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ