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ハイスクールD×D 雷帝への道程
私は何も見ていない
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ルメルメ〜〜!!』

走り出したと思った次の瞬間、龍の頭が跳ね上がる。真下に潜り込んだシュナイダーがカチ上げたのだ。そして、そこからシュナイダーと龍の一騎打ちが始まる。大きさが全然違うのにシュナイダーは龍を弾き飛ばしたり、口に銜えて放り投げたり、角で翼に穴を開けたりする。

龍の方も負けじと翼を犠牲にしながらも再びシュナイダーを地面に叩き付けたり、爪で鎧を砕いたり、ブレスで鎧を融かしたりと互角の戦いを見せる。その後ろで黒い球体や板状の物が見えたり、雷が飛び交っているのはゼオンが邪魔をさせない為に戦っているからだそうだ。

あとで聞いた話ではゼオンはシュナイダーの戦いが終わるまでは妨害に徹していた為に力を抑えていたのだけど、それが逆に格下を嬲っていると受け取られてしまったらしい。ちなみに対戦相手はそんなことは思っていないそうだ。

この映像は個人的に撮っている物なのでゼオンとシュナイダーのやりとりが聞き取れたのでそうは思わない。ゼオンはよく誤解されている事があるから知っておかないと冥界に行った時に苦労する事があるそうだ。陰口をスルー出来ないと虐殺を行わないといけなくなるそうだ。どんだけ勘違いされてるんですか?

そして、映像の中ではシュナイダーがなんとか相手の龍を倒し、元の姿に戻って崩れ落ちそうになった所をゼオンがマントで支える。

『よくやった、シュナイダー。ゆっくり休め』

ゼオンが懐から小ビンを取り出して中身を振りかけ、魔法陣でシュナイダーを会場から退場させる。ブリーフィングから考えるとこれ以上は見る必要はないのだが、もう少しで終わるからと最後まで見る事になる。

『あのシュナイダーがここまで逞しくなってくれるとは。実に気分が良い。ローウェル、よくぞあの龍王クラス一歩手前の龍を使い魔にしてくれたな』

『こっちは大誤算だよ!!エクセリオ・シュドルクとフェイシュドルクを同時に発動出来ないから其所を付いてゼオンにもダメージを与えれると思ったのに』

『残念だったな。いつからシュナイダーがシンを使えないと勘違いしていた』

『ちくしょう、シュナイダー対策も考えなきゃならねえのかよ。気分がいいなら新しい手札を一枚切れよ』

『良いだろう。ちょうど仕上がった属性があるからな』

『げぇっ!?まだ強くなるのかよ!?』

『当然だ。オレはまだまだ強くなるさ。誰にも負けない様にな』

ゼオンがローウェルと呼ばれた男に走っていく。ローウェルさんも覚悟を決めたのかゼオンに向かって走りだす。

『しゃああ!!』

『ふっ、ゴウ・バウレン!!』

先に殴り掛かったローウェルさんの拳を躱したゼオンは正拳を放ち、当たる瞬間に魔力らしき物が炸裂する。それを食らったローウェルさんは苦しそうな顔をしながらバラバラに吹
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