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パズル&ドラゴンズ 〜Sundara Alab?l? L?'i?a P?n? lil? 〜
0話.キャラのつかみというか、プロローグというか、パズドラのパの字もない話。
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「さて、仕事柄、まず最初に君にはこれを聞かなくてはならないんだが、今まで生きてきた人生について、何か思い返すこと、あるかね?」
「……さぁ。別段、これと言っては」
「え、無いの? 楽しかった思い出とかは?」
「そりゃありますが、思い出ですし。過ぎ去ったもんは戻りやしません。過去ばかり省みたところで、意味なんぞ無いでしょう」
「それじゃあ、会いたい人は?」
「会いたくない奴なら山のくらい居ますがね。特別会いたい奴は……んー、すみません。ちょっと、考えさせてくれませんかね……」
「愛する家族は? 愛する恋人は?」
「ほっといてくれませんかね。ちょっと考えさせてください、って言っとるでしょうが」
「やり残したことは? 未練は、無いのかね?」
「……あー、ダメだ。これと言って浮かばねぇ。で? なんですって? また苦労して思い出さなきゃならんことじゃ無いでしょうね?」
「どうにもやる気の感じられない返事だねぇ、君。今の自分の立場、理解してるのかね?」
「理解もなにも、俺には、ここがどこで、どうやってここに来て、そもそも、どうしてここに来たのか、俺が話をしているこのヒゲのおっさんは何者で、さっきからなんでおかしなことばかり聞いてくるのか。なにもかも一切合切が理解出来てないんですがね」
「分からないなら分からないなりに、想像力を働かせ給えよ。見晴かせ、この神々しい光に、神々しく広がる雲海に浮かぶ神々しい宮殿、そして神々しい私。説明は不要というもんだろう」
「ダメですな。俺にはうさんくさい光に、うさんくさい雲、うさんくさい建物に居る、うさんくさいヒゲのおっさんしか見晴かせないんですが」
「あれ? 私、今だいぶカチーンと来ちゃったよ? このクソ生意気な小僧に、うっかり神罰加えたくなっちゃったよ?」
「いいんですか? 仮にも『カミサマ』が、そんな下賎な言葉遣いをしちまって」
「うるさいやい! 先に仕掛けたのはそっちのほうだろうが! てか、分かってんなら余計な茶々入れんじゃない! さっきから話がずっと進んでないんだよ!」
「大目に見てくれませんかね。俺もこれで、結構動揺してるんです。半畳入れないと、やってられんのですよ」
「……ふむ、それもそうか。まぁ、誰しも『死』は初体験であるからな。無理からぬことか」
「……やっぱり、俺は『死んだ』んですか。やーれやれ、ホント、参ったね……」
「やはり、死ぬのは怖いかね?」
「……別に。これといっては」
「先にも言ったが、私は業務規程上、義務だから君にさっきのような質問をしたわけなんだが、実のところ、君のことはある程度、資料に目を通したから、も
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