第八話 小林中佐!!そんなのどうでもいいから女の子の水着だ!!その八
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「仁愛を以て」
「自分の子を虐待する親がいますが」
「継子にしても実子にしても」
「減ることは減りましたが」
「まだいますね」
「そうした親は生きる資格がないでごわす」
我が子を虐待する親はというのだ。
「それは世界の敵でごわす」
「だからですね」
「元老はそうした親達を嫌われるのですね」
「憎んでいるでごわす」
どう憎んでいるかというと。
「その罪を」
「罪、それをですね」
「我が子をいたぶる趣味を」
「その弱き心は醜いでごわす」
だからこそ憎んでいるというのだ、醜悪であるからこそ。
「何故我が子を愛せないでごわすか」
「それはわかりません」
「私もです」
山本も東郷もこう言うのだった。
「自分より力のない者、それも子をいたぶるなぞ」
「まさに鬼畜の所業です」
「元老はそうした輩を常に憎まれますね」
「それもお心の底から」
「仁愛をなくせば人でありもうさん」
西郷の根底にある考えの一つである。
「そうであるが故にでごわす」
「虐待はあってはならない」
「特に我が子へのそれは」
「だからこそでごわす」
ここで日帝衆の政策の話になった。
「おいどんは虐待の通報を徹底してもらいそして虐待された子供達を親から引き離し育てる施設を充実させたのでごわす」
「子は親と共にいることが幸せですが」
「それでもですね」
「その親が悪しき親であるなら」
「共にいてはなりませんね」
「親が子を育てるものでごわすが」
それでもというのだ。
「その親が悪しき親であるのなら」
「子は幸せになれない」
「不幸になるからですね」
「そうでごわす、だからでごわす」
そうした施設を充実させたというのだ。
「人は然るべき人に育てられるべきでごわす」
「仁愛のある者にですね」
「心ある者に」
「心ある者が心ある子を育てるべきでごわす」
西郷はその大きな、巨星が瞬いているかの様な目で遠くを見てだった、そのうえで山本と東郷に語るのだった。
「親であろうともでごわす」
「そこに仁愛がなければ」
「子を育ててはいけないですね」
「世の中は悲しいものもあるでごわす」
西郷はその大きな目に世界も見つつ語る。
「子が親をしいたげることもあるでごわす」
「その悲しいものを少しでも減らしたい」
「それが元老のお考えなのですね」
「だからこそそうした子供達を救われている」
「そうされているのですね」
「おいどんにはその力があるでごわす」
首相以上の、国連においても大きな発言力を持っている日帝衆の指導者である元老としてだ、西郷には確かに力がある。
そしてだ、その力があるからこそというのだ。
「その力、公のそして仁愛の為に使ってこそでごわす」
「人はですね」
「生きる価
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