第四十五話
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砲弾の製造はどうなってるんや?」
「ぁ〜今のところ二五発しか出来てへんわ。十日後には四十発程になるけどな」
「まぁそれは仕方ないな。気をつけて製造してくれ」
「分かってるで隊長」
俺はそう言って工房室を出た。
「王双様、饅頭はどうですか?」
「いや、今は仕事中だからまだ後でもらうよ」
只今、街を警備中。
「………ん?」
……疲れているんだろうか。
何でか知らんが、俺の前方約五十メートル付近に美羽らしき少女が歩いているんだが……取り敢えず声をかける。
「そこのお嬢さん」
美羽らしき少女にまで走っていき、声をかける。
「ぴゃッ!? な、何じゃ?」
少女が振り向いたら美羽でした。
「……何をしているんだ美羽?」
「な、長門ッ!?」
美羽が驚いた表情をする。
「全く……七乃が今頃心配してるぞ?」
「なに、息抜きに来ているのじゃから心配はないのじゃ。それに今日は長門が警備をしておるから何処かで会えると思っておったのじゃ」
………確信犯かこいつは?
「……まぁいいや。そろそろ昼飯だから何か食べるか?」
「食べるのじゃ♪」
……まさか始めから狙ってたな?
「気にしないのじゃ」
……はぁ。
―――飯屋―――
「ムフフフ〜美味しいのじゃぁ〜♪」
美羽は美味そうに麻婆豆腐丼を食べている。
ちなみに金は俺が出す予定だ。
「あら? 長門と美羽じゃないの」
「ん? ロッタか」
飯屋にロッタが入ってきた。
「昼飯か?」
「まぁね。働いた後の食事は美味しいのよねぇ」
ロッタはそう言って麻婆豆腐定食を頼んだ。
「長門の奢りよね?」
「いや待たんかいや。何で俺が奢らないとあかんのだ?」
「何よ? 女の子に全部払わす気なの?」
いや、お前の昼飯代なんだが………。
「………分かった。今日は奢ってやる」
「流石長門よね」
「………長門とロッタは仲が良いのう」
「「ッ!?」」
……い、いきなり何を言うんだよ美羽は……。
「べ、別に私と長門は仲が良いとかじゃないんだからねッ!! し、仕方なしに話をしてるだけなんだからッ!!」
………まぁツンデレ乙だな。
『カチ……カチ……』
「ん?」
「どうかしたのかや?」
「………いや、何でもない」
今、何か聞こえたと思ったんだけどな………。
『カチ……カチ……カチャン』
まただ。
ガシャンッ!!
「ロッタッ!?」
「………え?」
いきなりの茶碗が割れる音と美羽の
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