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転生とらぶる
マクロスF
0814話
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が3機、中破が5機、小破が2機といったところよ」
「そうか。イルメヤの情報が漏れないように、この戦いが終わったら破片やパーツの類は回収を忘れないようにな」

 そんな俺の言葉に、レモンは笑みを浮かべて頷く。

「当然でしょう。折角のデータなんだから。被弾したパーツに関しても、あればあっただけいいのよ」
「了解だ。……さて、敵の戦力はどうなっている?」
「ストライクダガーはほぼ全滅、ダガーLと呼ばれている機体も残り20機を切っています」

 量産型Wの言葉を聞き、頷く。そろそろ向こうの戦力も限界か。
 出来れば撤退したいところなんだろうが、この島にある基地が奴等唯一の拠点だ。ここから脱出しても行く場所が無い以上、そんな真似も出来ないのだろう。
 いや、寧ろ主要メンバー抜きでここまで態勢を整えた事が驚きだな。レオンから受け取った報告書によると、ロゴスはロゴスでも、ブルーコスモス寄りのメンバーだったらしいが。コーディネーター憎しなのか、あるいは我が世の春を謳歌していた現状を崩した俺達シャドウミラーとオーブに対する恨みなのか。ともかく原動力はそんなところだろう。

「ニヴルヘイムの姿を現して降伏勧告をする。通信を開け」
「了解」

 その言葉と共に、北極海の空に浮かんでいた全長5kmのニヴルヘイムの姿が露わになり、基地への通信を強制的に繋ぐ。
 この辺の技術も何気に凄いよな。技術班の面目躍如ってところだ。

「こちらシャドウミラー代表のアクセル・アルマーだ。そちらの戦力は既に壊滅している筈だ。降伏しろ」
『アクセル・アルマーだと!? ……ふざけるな! 宇宙の化け物共に味方する者に従うのは人間として決して許されん!』
「だが、どうする? 今も言ったように、既にそちらの戦力は禄に残っていない筈だ」
『確かに今回は私達の負けだろう。だが、宇宙の化け物や貴様のような異世界の化け物相手に事を起こすのは決して私だけでは無い筈だ。ここで私が倒れても第2、第3の私が立ち上がる筈だ』
「……降伏はしないと?」
『当然だ。最後の1兵まで戦って、戦って、戦い抜いてみせる!』

 30代程の男はそう告げ、銃を取り出して通信モニタへと銃口を向け……そのまま通信が途切れる。
 ブルーコスモスか。分かってはいたが、厄介と言うよりは面倒な相手だな。

「アクセル?」
「奴等を残して置いても害にしかならない。殲滅しろ」
「了解」

 尋ねてきたコーネリアにそう命じ……それから30分程で基地はイルメヤにより完全に沈黙するのだった。
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