暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0814話
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レイヤを発射する場所の近くから無数のイルメヤが海中へと落下していく。
 このまま海中から敵の島へと上陸するというのは、水中での行動にも対応しているイルメヤだからこそ出来る事だ。
 そして試験的に生産された、先行量産機ともいうべき300機全機が海中へと落下してから数分。島にイルメヤの先陣が上陸したところで基地に動きが見える。
 襲撃を知らせるアラームが周囲に鳴り響き、見覚えのある機体が出撃してくるが……

「何だ、ストライクダガーではないか。ダガーLとかいう新型機はまだそれ程数が揃っていないのか?」
「だろうな。一応最新鋭機という扱いになるんだし、幾ら生産性に優れているとは言っても1つの基地にある生産工場だけだと作り出せる数には限りがあるんだろう」

 スレイの言葉に、コーネリアが言葉を返す。
 そんな風に会話をしている間にも、イルメヤとストライクダガーの戦いは始まっていた。
 ビームライフルでイルメヤを狙うストライクダガーだが、北極海にあるこの島は当然気温も風も強い。そんな風に煽られて上手く狙いを付けられないストライクダガーに対して、イルメヤは尾の先から放たれるビームガトリング砲を発射して一方的に撃破していく。
 そんな状態に業を煮やしたのか、ビームサーベルで斬りつけようと接近戦を仕掛ける機体もいたのだが、そんな機体には尾からビームガトリングの代わりにスパイダーネットが発射されて身動きを封じ込め、ビームガトリング砲で、あるいは近づいてその鋭い足による攻撃で破壊されていく。
 そんな状態が10分程続いた頃、出撃したストライクダガーは莫大な被害を受けており……

「出たぞ」

 いよいよ命の瀬戸際と判断したのだろう。虎の子とも言えるダガーLが基地から出撃してくる。
 ストライクダガーに比べればさすがに数は少ないが、それでも生産性の高さを活かして出来るだけ多く生産していたのだろう。50機程の数は揃えていた。
 だが……

「所詮その数ではな」

 ストライクダガーやダガーLでは純粋に性能でイルメヤには及ばない。だというのに、イルメヤの数は300機。
 今でも海中から島へと上陸を続けているのだ。
 ストライクダガーの持っているビームライフルよりも小さい、取り回しの良さを重視したビームガンとでも呼ぶべき代物でイルメヤへと狙いを付けてビームを放つが……へぇ。
 予想外の事に、放たれたビームは1機のイルメヤの尾へと命中して破壊する。
 いや、考えてみれば当然か。ストライクダガーのビームライフルはその大きさ故に強風の影響を受けて弾道が安定しなかったのだ。だが、ビームガンとも表現すべきダガーLの武器は、その小ささ故に強風の影響は小さい。

「所詮は蟷螂の斧だけどな。……レモン、イルメヤの被害は?」
「10機程度ね。大破
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