暁 〜小説投稿サイト〜
転生とらぶる
マクロスF
0814話
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られている。更にオーブからも監視の目的で派遣されている者がいる筈だし、何かひっそりと裏で行動を起こすという真似は出来ないようになっていたのだが……
 だが、俺のそんな疑問にレオンは大袈裟に肩を竦めてから口を開く。

「確かにロゴスの主要メンバー自らが動いたのならすぐに量産型Wが動いていた事でしょう。ですが、今回は実質的に動いているのは中堅幹部……いえ、それよりももっと下の位置にいる幹部のようなのです。だからこそ、量産型Wも今の時点では動きを把握出来なかった。……これが、もう少し事態が進行していれば話は別でしたでしょうが」
「……待て。それだとロゴスで動きがあるというのは、幹部じゃなくて下っ端の暴走か?」
「さて、どうでしょう。少なくても主要メンバーの方々はそのように主張するのは間違いないでしょうけど」

 レオンの言葉を聞きながら最初の部分だけを読んでいた報告書へと目を通す。
 どうやら幹部の中でも下っ端……悪く言えばロゴスとして切り捨てても痛くない、寧ろ邪魔な強硬派、典型的なコーディネーター差別主義者が北極海にある小さな島でMSを生産しているらしい。
 報告書によると、そのMSはストライクガンダムで採用されたストライカーパックを正式採用している大量生産MSであり、大幅なコストダウンに成功しているらしい。機体性能自体は105ダガーと同等でありながら、生産性は105ダガーを大きく上回る機体。それがこの島で開発されている機体であり、名称はダガーL。
 ……おい、これってDESTINYで連合軍が使用していた量産機だろ。ウィンダムが配備されるに従って取って代わられた機体だが……まさかこの歴史ではこうして出番を迎えるとは。
 だが、今更ダガーLを何機生産したところで、シャドウミラーの機体相手にどうにか出来るとは思えないんだがな。
 まぁ、いい。1度お仕置きをしておいた方がいいか。それに、イルメヤの実戦テストをやるのに丁度いいと言えばこれ程丁度いい相手もいないし。

「この機体を作っているのはこの島のみなんだな?」
「はい。さすがに下っ端の幹部数名の暴走という形を取っている以上、ロゴスにしても基地1つを用意するのが精々といったところだったのかと」
「分かった。この案件はこちらで処理をする。今回の件はご苦労だった。これからもエザリアを助けてやってくれ」
「ええ。命を助けて貰ったのですから、その恩は忘れませんよ。それに、このシャドウミラーという組織で腕を振るえるのは中々に面白いですしね」

 笑みを浮かべて告げてくるレオン。
 色々と胡散臭い奴だが、その能力だけは確かに一流なんだよな。実際エザリアからも仕事が大分楽になったと報告が来てるし。
 あるいは何か妙な真似を企もうとしても、鵬法璽で部下諸共に魂に楔を打ち込まれているに近い状況
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