第四十四話
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争え」
『……………』
誰一人、発言をしない。
「反董卓・袁術連合は解散せよッ!! これが余の最後の命令じゃッ!!」
『はッ!!』
その言葉に皆は思わず頭を下げた。
こうして、不本意ながらも董卓・袁術軍は反董卓・袁術連合を解散させて一応ながら撃ち破った。
―――玉座―――
「陛下、宜しいのですかあのような事を言って……」
洛陽に戻ってから陛下に聞いた。
「………仕方ない。漢王朝は既に限界だ。今更立て直そうにも無理に等しい。なら一度、全てを破壊してから新たに作ればいい」
陛下は疲れたように言う。
「………しかし、一番困るのは民だ。民は私を恨むだろうな。史上最低な皇帝として歴史に残るだろう」
「陛下……」
「私は陛下を辞めるんだ。陛下はいい」
「ですが、今はまだ陛下です」
「……そうか、王双は面白いな」
「そうですか?」
「あぁ」
それから袁術軍は南陽に帰還した………けど。
「……何でこんな多いんだ?」
袁術軍には董卓軍の兵士もいた。
「しゃあないで長門。涼州は馬謄が治めているから帰りたい奴だけ帰らしたんやしな」
霞が言う。
董卓軍は、此度の責任を取るとして袁術軍に吸収されていた。
ただ、故郷に帰りたい奴は除隊させている。
将で除隊したい奴は一人もいなかったがな。
董卓は何故か賈駆と一緒にメイド服を着て、女官となっていた。(賈駆は軍師も兼任している)
あぁそれと、捕らえた捕虜は全て釈放した。
勿論、顔良や陸遜、呂蒙、公孫賛らもだ。
……ただ、公孫賛の部下は劉備軍の傘下に入っていたせいか、劉備の思想に憧れた兵士が続出して半数近くの兵士が公孫賛から離脱していた。
………もの凄く悲しすぎるわ……。
幽州へ帰る時、泣いてたからな。
「………ま、頑張ってくれ」
俺はそう呟いた。
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