原作開始
クラス代表決定戦
同居人 意味《一緒に住んでいる家族以外の人》
[4/6]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
れば楽にはなれるんだろうな。
『彼方くん』
『分かってる。そんなことはしねぇよ』
ルナが意識を飛ばしてくる。そんなことすればどうなるのかは考えたくもない。
「でも、二年前お姉ちゃんが手掛かりを見つけた」
「え、マジで」
思わず素で聞き返してしまったその言葉に簪は頷く。え、嘘だろ。何時!? 何処のやつ!?
「それの出所はドイツだった」
「ドイツ?」
「そう」
心当たりは一つしかない。
「二年前のドイツというと、第二回モンド・グロッソがあったな」
「そう。お姉ちゃん達が見つけたのは、そこでその人とアビスが戦っている映像だった」
「アビスってディケイドに出てきた仮面ライダーアビスか?」
簪はまた頷いた。あの時の映像か、残ってたのか。というか映像があったんだな。
「でも、その人、遥さんの行方はそれ以降分からない」
「そっか。大変な目に遭ってたんだな。というか、そんなこと調べられるなんて、簪の実家はどんな所なんだ?」
「それは秘密」
そりゃ、「対暗部用の暗部です♪」なんて言えないわな。というか、簪と楯無さんは姉妹仲が悪かった筈なんだが……なんか仲良さそうだな。とりあえず、楽しくやれそうだな。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Side簪
「かんちゃん、かんちゃ〜ん」
本音がそのダボダボな制服の袖を揺らしながら、私の方へ向かってくる。本音的にはおそらく走っているつもりなんだろうけど、周りからすれば、完全に歩いているスピードだ。ようやく私のところまでたどり着くと、
「お疲れ様。それで、どうしたの? 本音」
「私のクラスに男子が二人ともいるのは知ってる〜?」
「うん。織斑一夏、織斑先生の弟。賀狩彼方、その織斑一夏の幼なじみ。この二人でしょ?」
「その賀狩くんがね、面白いことを自己紹介で言ってたんだ〜」
「何て言ったの?」
「『この世界には知らなければいけないことと、知ってはいけないことの二つがある』って」
「それって!」
お姉ちゃんが見つけた映像の、遥さんの台詞にそっくりだ。でも、
「遥さんは今、二十代後半ぐらいの筈」
「やっぱりそうだよね〜」
十年前のあの時で今の私達よりちょっと上という感じだった。
「でも、一応気にしておくね。ありがと、本音」
特撮の世界であるディケイドが実在するんだ。何があってもおかしくない。
「どういたしまして〜。じゃあまたね〜」
ダボダボな袖をブンブン振り回す。
「暇だなぁ。どうしようかな。あ、そうだ」
部屋に戻った私は本音から遥さんの話を聞いて、またディケイドを見たい気分になった。でも
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ