原作開始
クラス代表決定戦
同居人 意味《一緒に住んでいる家族以外の人》
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それは倫理的にも俺のポリシーにも反するところだ。周りに気づかないでいるのが、面白いのであってそこにこっちから突っ込んでいくのは違う。決定的に。
俺の新たな同居人についての予想をルナと交わしてると、1047号室に辿り着いた。一夏(と箒)の部屋は、1025号室。結構離れているが、二人いる男子を近くに固めたら大変なことになるのは、想像に難くないのでその為の配慮だろう。麻耶ちゃん達には本当に頭が下がる。さて、
「とりあえず。ノックして、もしも〜し」
これは鉄板ネタだと思うの。
「……キョン? ジョセフ?」
「あ、よかったネタが通じた」
まさか、どっちも当ててくるだなんて思わなかった。どっちも杉田さんだ。
「ここに一緒に住むことになったんだが、とりあえず入っても?」
「どうぞ」
扉が開いて、そこに立っていたのは水色の髪を持った眼鏡をかけた見覚えのありまくる少女だった。
「あ、えっと賀狩彼方です。これからよろしく」
「知ってる。私は更識簪。これからよろしく」
こちらこそ知ってます。何せ君達を助けたのは俺だから。まあ、分からないだろうけど。でもちょっと待って。ユニゾンした姿は前世の俺。転生して多少変わっているとはいえ、顔の造りは似ている。あれ、もしかして正体バレてる?
「はじめまして……だよな更識さん。なんで俺のこと知ってるんだ?」
「それはあなたが……」
あなたが……?
「あなたが世界で二人だけしかいない男性操縦者の一人だから。この学園で知らない人はいないと思う」
そりゃそうですよね。よかった、一安心だ。
「一応自己紹介とかしとくか? あ、賀狩じゃなくて下の彼方で。名字で呼ばれるのは距離を感じるから嫌いなんだ」
「分かった。なら私も簪でいい。お姉ちゃんがいて、紛らわしくなるから。後、自己紹介はいい。一緒の部屋に住むんだから自然に知れるし、なによりそっちの方が面白い」
ん? 簪ってこんな性格だったっけ? まあ、
「大体分かった」
「それは半分ぐらい分かってないときの台詞」
「確かに」
部屋をグルリと見回してみる。うん、大体アニメの通りだな。
「簪はどっちのベッドを取った?」
「えっと、奥の」
「了解。じゃあ手前は俺のな。ってそれは!」
自分のベッド側に荷物を置こうとしたとき視界に入ったソレは、
「伝説のアイd……もとい、ディケイドの全巻BOXじゃないか!」
「やっぱり彼方くんもディケイド知ってるの?」
「勿論! 何せ俺はディケイドにな……」
あっぶねぇ! 危うく大変なことをカミングアウトするところだった。当然それを聞き逃してくれているわけもなく、
「な……?」
考えろ俺! ライフカードは……!
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