貴女の胸にいだかれて・1
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颯爽と駆け寄り後ろから彼女の上半身に片腕をまわし抱き込み、もう一方の手の剣で鋭い一撃の元にウェアウルフを倒す。
「 ………無事か、サラ? 」
「え、えぇ、もちろん。貴方のお陰で………でも、貴方の片手が、私の──── 」
「 え?…………ぁ」
「あ゙ーーー! どさくさ紛れにイングズがサラの片乳掴んでるうぅ!! それこそわざとだろおぉっ?!」
「いや、ちがッ、そんなつもりは……!?」
ルーネスに激しく非難され(羨ましがられ)、イングズはパッと片手を放し、当のサラはルーネスの時より頬を紅く染めて下向き、押し黙っている。
「あ、あれ? ルーネスの時と違ってビンタとかしないね……??」
「まぁイングズは自覚無しにやった訳だし、サラにとっては胸の一つイングズに掴まれてもそんなに問題ないでしょ」
アルクゥは怪訝そうだが、レフィアはサラの心境を察する。
「姫様ッ、どうか自分に罰なりなんなりと……ッ!」
がばりと跪くイングズだが、サラは────
「そうね……貴方になら、幾らでも─────」
「 は……?? 」
(あらあら、イングズには幾らでも揉まれていいって事かしら。 でも彼ニブいもんねぇ)
レフィアはつい、不敵な笑みを浮かべる。
「こ、今回はお咎め無しにしておくわ。その代わり、次はもっと────な、何でもないわよ!? というか、敬語はやめてって云ったでしょう?」
「しょ、承知────いや、判った……」
「ついでにアルクゥも狙っちゃえば? サラにお触り」
「ななっ、何云ってるのさレフィア……!?」
「ちっ、顔面バフっとも良かったけど、両手でむにゅっとも行きたかったな。次、狙うかな……?」
そんなぼそっとしたルーネスの呟きにレフィアは─────
「あらあんた、今度こそイングズにコロされちゃうわよ? ていうか……サラの代わりに、あたしがやらせて上げましょうか?」
「ちょっ、そこで何を挑発……?!」
ハラハラするアルクゥだが、ルーネスが発した一言は─────
「掴みどころ無くね?」
「 …………。うっふふふふ、どうやらあんたをヤるのはあたしの役目みたいねぇ」
「すいません失言でしたお許しおぉーー! うぼあァっっ」
「 ………? 何やら背後が騒がしいが──── 」
「気にする事はないわ、先に進んじゃいましょうイングズ」
不意にサラが両腕をイングズの片腕に絡ませ寄り添ってくる。
「さ、サラ、その………歩きづらいんだが」
「あら、貴方がエスコートしてくれなくてどうするの?」
「そ、れもそうだ、
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