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子虎迷走記
第5話 へべれけとヒゲとの出会い 後編
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エの戦闘不能

戦闘開始!

敵は俺達を囲むようにいる。
てか数多いな。

それにむさくるしい。
部下の海賊どもは皆上半身裸だ。海賊らしいとは思うけどむさくるしすぎる。

基本的にヤードが回復係、後は全員戦闘要員。

だが俺達は二手に別れる。

俺、レックス、カイル組とそれ以外の組に。

俺達はジャキーニの方に、それ以外は部下を倒すって感じだ。

「アニキ!ここは私達に任せて!」

「おう!頼んだぜ!」

なぜかある毒タルや火薬タルを爆破させながらソノラが言う。
カイルも敵をふっ飛ばしながら答えてる。すげぇ兄弟だな。

なんていうか皆一騎当千って感じだな。

ファルゼンは大剣で敵を一薙ぎ、アルディラは召喚術で吹き飛ばすし、スカーレルは静かに敵の背後に回ってスパスパ斬ってる。

ヤード?……あ、あいつは回復役だから目立たないだけだよ!
回復役は重要だぜ?

とりあえず俺達はジャキーニを殴るべく進む。

なんか関西弁の人も来たけどあの人装備してんのって……鍋つかみやん!!

あ、あの人海賊じゃないよ!料理人だよ!!
どうしてここに紛れ込んでるの!!

レックスも何だか戦いにくそう。
ここは同じ格闘戦が得意なカイルに任せよう!

俺とレックスでジャキーニをぼっこぼこにしてやんよ!

俺達はジャキーニの前に来ると相手も剣を構える。
緊張した雰囲気の中相手の取った行動は!

「あっ!」

と言って俺達の後ろを指さす。
っは!子供じゃあるまいしそんな手に引っ掛かるかよ!

レックスは、へ?と言って後ろに振り向く。
相手はニヤリと笑って剣を振り下ろす。

「ぎゃうううううー!!(引っ掛かってんじゃねー!!)」

俺はジャキーニの剣がレックスに来る前にレックスにタックルする。

「ぐはっ!?」

レックスはわけも分からず横に吹っ飛び、剣に当たらずにすんだ。

ふぅ……ったく世話のやける。

「なにすんだ!ユエ!」

「ギャウー!」

「!……騙されてたのか」

俺の後ろで剣を振り下ろしたジャキーニを見てようやく気付くレックス。

「騙される方が悪いんじゃあ!!」

と再度攻撃してくるジャキーニ。

俺はひょいひょいかわしながらちらりとレックスを見る。
レックスに伝わったのか子供っぽい笑みを浮かべた。

俺はレックスの隣に来る。
ジャキーニはやや警戒して間合いを取る。

そこでレックスはジャキーニの真上を見て指差しながら。

「「あっ!/ギャウ!」」

「ワシがそんな手に引っ掛か……ふべらっ!!?」

ゴスッという音と共にジャキーニの頭に大きめの岩が当たった。

「だから注意したのにね」


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