62章 信也の妹の利奈も、東京にやって来る?!
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
なさい』と言ってくれた、オヤジ。・・・
信也は、いつも頼もしく男らしい容姿の、父の裕也をそう思いながら、ぼんやりと見る。
川口裕也は、韮崎市内で、従業員数、約80名という会社を経営している。
精密加工を主とする会社で、順調に業績を伸ばしていた。
しかし、長男の信也は、社長が父であるその会社に入社することを、
親の七光りとかで見られることをイヤがって、
大学卒業後、山梨に帰ると、実家から近い、別の会社に入社したのである。
そんな信也のわがままにも、『進路は自分で選べばいい』と寛容な父であった。
「信也さん、このマンションはなかなか、いい所だわね。下北沢の駅までも、
8分くらいなんでしょう?」
広美がそういって、信也と美結に、母親らしく微笑んだ。
「ここは便利なマンションで、ほかへ引っ越す気がしないんですよ。あっはは
下北までは8分くらい、池の上駅だと、
歩いて5分ですからね!あっはは」
「ここの家賃が13万円というのは、山梨に比べると、高い気もするけど、
3人で仲よく暮らせば、シェアハウスより、快適で、しかも家賃も安いのかな?」
父の裕也がそういって、お茶を飲む。みんなは、明るくわらった。
信也のマンションには、6.5畳の洋間が2つある。
1つは信也の部屋、もう1つは美結の部屋であった。
2つの洋間の南側には、掃出しの窓がある。
その外はベランダで、洗濯ものも干せる。
いま、家族が楽しく語り合っている、9.5畳のリビングは、
冬は暖かで、夏は涼しい、ウールのカーペットが敷いてある。
テーブルは、寝転がれる床座で、
ひのきのローリビングテーブル(座卓)であった。
高さ25センチのTVボードの上には、40型のテレビがある。
システム・キッチンは、リビングの北側の引き戸越しにあり、
リビングの西側には、洗面所とバスルームが独立してあった。
≪つづく≫ --- 62章おわり ---
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ