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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第2話:トップは無能でも務まる……部下が超有能ならね
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ルバー》硬貨・10(シルバー)硬貨・50(シルバー)硬貨……そして1(ゴールド)硬貨・5(ゴールド)硬貨を作る。
更に、10(ゴールド)紙幣・20(ゴールド)紙幣・50(ゴールド)紙幣・100(ゴールド)紙幣を製造する。

これで大金も持ち歩きやすくなるし、コストを落とした素材で作れば慢性的不足に陥る事も無いだろう。
いきなり貨幣が紙に変わったら皆驚くだろうし、存在価値を軽視するだろうけど、そもそも貨幣自体の価値は使用する人々が決める事なのだ。

前世の日本でも電子マネーという通貨が横行したが、それを使用する人々が価値を見出さなければ何を持ってきた所で無価値に成り下がるのだ。
例えるのなら、江戸時代にタイムスリップをし1万円札を振り翳した所で、誰も何も売ってくれないだろう。

だって……江戸時代に1万円札なんて誰も取引してないのだからね。
あんなのゴチャゴチャ絵の描かれた紙切れだ。
尻拭くのにも小さすぎる使えない紙切れだ。手に付いちゃうよ!

だから最初は混乱するだろうけど、慣れれば誰もが重宝するだろう。
従って行うのなら今しかない。
ヒゲメガネが俺に負い目を感じており、ウルフを初めとする部下達が超有能かつ、やる気MAXの今しかないのだ!

これでまた娘に文句を言われるだろうなぁ……
そしたら『その代わりお父さんが頑張って家族を増やすよ! 出来れば弟が良いだろうけど多分妹になると思うけど、お父さん頑張るよ!』って笑顔で言おう。

きっと大丈夫。
自分の娘を信じよう(笑)

リュカSIDE END



(グランバニア城・国王主席秘書官執務室)
マリーSIDE

「また……仕事が増えた……」
目の前で彼氏が嘆いている。
私の父親が多忙な彼に仕事を押し付ける為、過労気味な彼氏が嘆いている。

「ま、まぁまぁ……ウルフが有能だからお父さんも仕事を回すのよ。私に手伝える事があるのなら手伝うから、そんなに嘆かないで」
執務机に座り嘆きながらも仕事を熟すウルフに、協力を伝え慰める私。

「私お父さんに直訴してくるわ!」
私と一緒にウルフの執務室へ来てたリューノが、ご立腹状態で隣の国王執務室へ向かおうとする。
でも私はリューノを止める。

「無駄だからヤメなさいよ。お父さんが私達の言葉を聞き入れると思ってるの? 何よりお父さんの提案は正しいのよ……通貨を安定させなきゃ国家も安定しないんだから」
「それは……そうなんだろうけど……でもぉ……」

リューノの気落ちも解る。
私だってウルフが疲れ切ってる姿は見たくないし、夜が寂しいのはイヤだ。
でも、お父さんが行おうとしてる提案も必要だと感じてる。
(シルバー)が無いからって釣りがこないなんて間違って
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