第七幕その四
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「いい席よ」
「そうですか、じゃあ」
「さて、旦那は」
「お家の中にいるから」
トトが言ってきました。
「僕が今から呼んで来るね」
「そうしてくれるんだね」
「うん、ちょっと待って」
こう言ってでした、そのうえで。
トトはドロシーと一緒にお家に行ってです、ご主人を呼びに行きました、そのうえで。
皆はその間にです、お菓子と飲みものを用意しました。テーブルの上にです。
そのお菓子を用意しながらです、カルロスは喉をごくりと鳴らして言いました。その目の前にある色々なお菓子を見てです。
「凄く美味しそうだね」
「ええ、そうよね」
恵梨香がそのカルロスに応えます。
「どのお菓子もね」
「キャラメルもシュークリームも」
「チョコレートもどれもね」
「物凄くいい匂いで」
「美味しそうだね」
「何か今にもね」
「ちょっと気を緩めるとね」
それでだというのです。
「ついつい手が伸びてね」
「手に取ってしまいそうね」
「これは凄い誘惑だよ」
カルロスは今にもそれに負けてしまいそうです。
「将軍のお菓子は」
「そうでしょ、これが私のお菓子よ」
将軍はその今にも手を出しそうになっている子供達に笑顔で言うのでした、子供達も享受も食べる用意を進めています。
「美味しくない筈がないわよ」
「そうなんですね」
「けれどね」
「今はですね」
恵梨香が言います。
「食べることはですね」
「旦那と王女さん達が来てからよ」
「そうですね、お菓子を食べることは」
「そう、だからね」
それでだというのです。
「今は我慢してね」
「わかりました」
「そう、少しだけだからね」
我慢することはです。
「旦那と王女さん達がもうすぐ来るから」
「あっ、確かに」
「来ました」
ここでジョージと神宝が言いました、二人の顔の方にです。
ドロシーとトトがいてです、ご主人もいます。将軍はまずご主人を見てにこりと笑って場にいる皆に言いました。
「うちの旦那はいいわよ」
「どんな人ですか?」
「優しくてよく気がついてくれてね」
そうしてというのです。
「物凄くいい人なのよ」
「そういう感じですね」
「そう、だから愛してるのよ」
「ご主人を」
恵梨香もそのご主人を見つつ将軍に応えるのでした。
「そうなんですね」
「あんた達もね」
この言葉は五人全員に言った言葉です。
「結婚するならいい人を見付けなさいよ」
「そうした人と結婚してですね」
「幸せになるのよ、私みたいにね」
「いい人と結婚すればですね」
「幸せになるのよ」
是非にというのです。
「わかったわね」
「はい、わかりました」
恵梨香だけでなく他の子達も応えます、将軍の言葉に。
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