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グランバニアは概ね平和……(リュカ伝その3.5えくすとらバージョン)
第1話:ヤっちゃってたからデキちゃってた……だから大忙し
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対して面目を保てるって事らしいんだワ。
しかもね、現グランバニアの良心的存在の王子様が、父親みたいな真似をしちゃったら大問題だそうです。(おかしいな……俺、デキ婚じゃないよ)
知った事かそんなん! って言いたかったけど、ウルフが『知った事かそんなん! とか言うなよ』って先手を打たれちゃって……
だから今……グランバニア城は喧噪に包まれてます(笑)
1ヶ月後に“グランバニア王太子殿下婚礼の儀”を執り行う事になったらしく、関係各所が時間の無さに大慌てですよ(大笑)
「もっとゆっくりやればぁ〜」って言ったらね「うるせー! 1ヶ月後でも遅いんだよ。対外的に婚礼後の懐妊って事にしなきゃならないんだよ! どうせ手伝わねーんだから、邪魔だけはすんな馬鹿!」ってウルフに怒られちゃった(テヘ)
俺も、もっと早くに気が付いてれば良かったんでけど……触れないと解らないからなぁ。
自分の女じゃない女性にベタベタ触るのは拙いからねぇ……
それにアルルじゃ触っても……ねぇ。
「はぁ……私もとうとうお祖母ちゃんか」
俺と同じく面倒事は有能な人間に任せてるビアンカが、溜息交じりで呟いた。
嬉しい事なのだが“お祖母ちゃん”と言うワードに落ち込んでる。
「おいティミー。僕等を“お祖父ちゃん”“お祖母ちゃん”と呼ばせるな! 呼ばせたらアレだよ……事実を曲げるよ。アルルに僕の子を産ませるよ!」
「わ、解りました! しかし……そうなると、何って呼ばせれば?」
「あ、そうか……う〜ん……うん! 名前で呼べば良いじゃん」
「……つまり『リュカさん』とか『ビアンカ様』とかですか?」
何でビアンカの時は“様”なんだ?
「まぁ……そういう事。つーか今後我が一族では『父・母・兄・姉』以外は名前で呼ぶ事にしよう。敬称は任せるけど、各人のパーソナリティーを尊重させよう」
「はぁ……そうですか」
あれ……何かノリが悪いな。
「よし。これを機に、国内全土に通達しよう。各個人・各家庭に『パーソナルネーム(PN)』と『ファミリーネーム(FN)』を付ける様にしよう!」
我ながら良い案だ!
そうなんだよね。この世界って大概の人間が名字を持ってないんだよ。
位の高い貴族や王族には家柄を示す為の“ファミリーネーム”があるんだ。
俺だったら“グランバニア”がそれに当たる。
でも一般人は個人の名前しか持ってない。
ついでに国民基本台帳を作ろう。
日本の住民基本台帳みたいなやつで、正確に人口把握や増加率を調べる為にも、グランバニアにも取り入れよう。
そうとなれば行動は早いほうが良い。
「おいウルフ。ちょっとこっち来い」
中身は面倒臭そうだから、概要だけ説明して後はウルフに任せよっと☆
リュカSIDE END
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