第三章
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「おい」
「どうしたの？」
「お風呂入れてたよな」
このことを思い出しての言葉だt６た。
「そういえば」
「ああ、そうだったわね」
由利香も言われて思い出した。
「そういえば」
「そうだろ、だからな」
「今からね」
「入ろうか、お風呂」
「もうお酒も抜けてきたしね」
二人共ゲームをしながらお茶を飲んでいた、それで水分を摂ってもいてだ。
「それじゃあね」
「いいよな、お風呂も」
「じゃあ一緒に入ろう」
「それじゃあな」
こうしてだった、二人で服を脱いでだった。
一緒に風呂に入った、由利香は脱ぐとかなりのものだった。そのスタイルを流星に惜しみもなく見せながら。
二人はまずは身体を洗った、そうして。
流星が髪の毛を洗っている間に由利香は湯舟に入った、だが。
湯舟に入ってからだ、由利香は戸惑いつつ髪を洗っている流星にこう言った。
「ねえ」
「どうしたんだ？」
「ちょっとね」
「ちょっと？どうしたんだよ」
「あの、これ見て」
こう流星に言うのだった。
「ちょっとまずいんじゃないかしら」
「？どうしたんだ？」
流星は由利香の言葉に髪の毛を洗うのを止めてだった、そして。
湯舟の方を見るとだ、由利香はというと。
ピンク色のどろどろとしたものの中にいた、それはまるで。
「ゼリーか？」
「入浴剤入れ過ぎたみたい」
それでだというのだ。
「それでね」
「そんなことになってるのか」
「うん、そうなの」
それでというのだ。
「これまずいわよね」
「おい、それはな」
「どうしようかしら」
「中和剤あるよな」
「確かね」
あるにはあるというのだ。
「あったわ」
「ならいいけどな」
「ちょっと、身体のあちこちに付いて」
由利香は流星に困った顔で言うのだった。
「お風呂に入っているというよりかは」
「何か違うぞ」
入浴しているのとは、というのだ。由利香の今の状況は。
「ゼリーの中にいるみたいだぞ」
「ゼリー？」
「スライムっていうよりかな」
スライムよりも粘り気がある、それでだ。
「ゼリーだよ」
「ゼリーって」
「ああ、そんな感じだよ」
「参ったわ、これは」
「幾ら何でも入れ過ぎだろ」
「今わかったわ、後ね」
「時間置き過ぎたか」
ここで流星もわかった、ゲームを一試合で終わらせるつもりが三試合もした、その間に固まってしまったのだ。
「ゲームしててな」
「それもあるわね」
「とにかくそれだとな」
「お風呂じゃないわよね」
「ゼリーの中にいるみたいだよ」
由利香はその湯舟の中で手を出したりしているがその手にも足にもだ。
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