第五章
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それも食いつつだ、彼は言うのだった。
「就職もな」
「こっちか」
「ニュージーランドか」
「それもここだよ」
満面の笑みでの言葉だった。
「オークランドの銀行にな」
「ああ、じゃあ里帰りだな」
「それが適ったんだな」
「それは何よりだな」
「ってことはな」
「ああ、待ったかいがあったぜ」
笑顔のまま言うのだった。
「本当にな」
「じゃあ遂にか」
「一緒になるんだな、あの娘とまた」
「よりを戻して」
「それでまた付き合うんだな」
「四年間長かったぜ」
まるで刑務所にいた様な言葉だった、だが彼にとってはこの四年間はまさにそうしたものであったのだ。
「けれどな」
「待っただけにか」
「もう一度か」
「楽しくやるんだな」
「そうなるぜ、勿論エミーもな」
彼女の方もというのだ。
「一人だったんだよ」
「ああ、そういえばそうだよな」
「相手がいたらな」
もうそれでというのだ。
「付き合えないからな」
「あの娘に彼氏がいても」
「それでも」
「エミーもそうだったんだよ」
チャーリーは肉とビールを交互に楽しみつつ述べた。
「ずっとな、俺とな」
「よりを戻したかった」
「そういうことか」
「そうなんだよ、一途だよ」92
エミーもまた、というのだ。
「あの娘もさ」
「そしてその一途な者同士でか」
「また一緒になるんだな」
「何かそれってな」
「同じタイプだってことか」
恋愛に対して一途だということがというのだ。
そのことをわかってだ、仲間達は言うのだった。
「じゃあエミーと幸せになれよ」
「今度は別れるなよ」
「まあ別れた理由は悪いことじゃないけれどな」
エミーがオーストラリアの大学に進学したからだ、だからこのことは悪いことではない。しかもメールでのやり取りは続けていた。
それでだ、こうも言ったのだった。
「ハッピーエンドになってか」
「それでか」
「幸せになるんだな」
「もう一度」
「結婚するぜ」
実際にそのことを念頭に置いている言葉だった。
「是非な」
「その時は祝ってやるぜ」
「盛大にな」
仲間達はその彼に笑って返す、そしてだった。
チャーリーはエミーを迎えに行った、空港まで行って。
そのうえでだ、波がかった黒髪に青い瞳、明るい顔立ちですらりとしたスタイルをラフな服で包んでいる彼女に笑顔でこう言った。
「変わったな、四年で」
「あんたもね」
お互いに笑顔で言うのだった。
「格好よくなったじゃない」
「そっちは綺麗になったな」
「もててたでしょう、バンドで」
「そっちこそな、そんな顔だぜ」
「全然よ、振ってたわ」
「こっちもだぜ、お互い様だな」
それで、と話をしてだった。そのうえで。
チャー
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