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バンドマンは一途
第三章
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られてもだ、彼はつれなくファンの娘達に対するのと同じ様に言うのだった。
「悪いな」
「あら、振るのね」
「先着がいるんだよ」
 笑ってだ、やはりこう言うのだった。
「だからな」
「そのオーストラリアにいる人?」
「別れたって聞いてるけれど」
「それでもなんだよ」
 今は別々でも、というのだ。
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