第四章
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「そこはな」
「はい、気をつけます」
「そこは」
こう話してだ、そしてだった。
二人はそのタロットも後にしてモーニングを探し続けた、そうして色々な喫茶店を回ったが運の悪いことにだった。
どの店もモーニングを切らしていた、それで岳は共に道を歩く菫に首を傾げさせてこう言ったのであった。
「日本人の主食変わったのか?」
「パンに?」
「それでモーニングないのか?何処の店も」
「まさか、昨日まで御飯だったわよ」
日本人の主食はそれだと返す菫だった。
「だからね」
「それはないか」
「ええ、ないわよ」
どう考えてもというのだ。
「幾ら何でもね」
「それはそうだよな」
「そう、だからどのお店もモーニングがないことは」
「たまたまか」
「そうよ、まあ食べ歩きの一団が先回りして食べて回ってるとかね」
「それもないよな」
パンがこの日から日本の主食になった可能性と同じ位だ。
「やっぱり」
「それってかなり凄い展開よ」
「だよな、じゃあ本当にたまたまか」
「私達にとって運が悪いことにね」
「そうか、これで六店回ったけれどな」
最初の二店を合わせてだ。
「本日閉店含めて何処にもないことも」
「偶然よ」
「そうか、けれどな」
「一回決めたらね」
「それしかないぜ」
モーニングしかないというのだ。
「だから何としてもな」
「モーニングがまだあるお店に行きましょう」
「ああ、こうなったらな」
この時限定の最後の行き先をだ、岳は言った。そこは何処かというと。
「マジック行くか」
「駅前のあそこね」
「あそこは在庫どの食材も多めだしな」
「だからよね」
「ああ、あそこならな」
「モーニングあるわよね」
「あそこに行こうぜ」
その店にというのだ。
「そうしような」
「わかったわ、マジック行きましょう」
菫も岳に顔を向けてこう答えた。
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