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ダブルベッド
第五章
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今度はダブルね」
「そうだね。二人になったから」
「ずっと二人じゃない」
 翼の今の言葉はこう言って打ち消してしまった。
「ずっと。そうじゃない?」
「あっ、そうだね」
 言われてこのことに気付く翼だった。
「御免、間違えてた」
「いいわ。けれどそれじゃあ」
「うん」
 二人はベッドの横で微笑み合って顔を見合っていた。そうして。
「これからもずっとね」
「二人でいましょう」
「ずっとね」
 こう二人で言い合うのだった。これから二人がずっと一緒に過ごすベッドの横で。笑顔で言い合うのだった。


ダブルベッド   完


                   2009・4・30

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